テレワーク　「新型肺炎」対策で導入急増

株式市場で「テレワーク」が高い関心を集めている。テレワークとは、パソコンやインターネットなどの情報通信技術（ＩＣＴ）を活用し自宅や外出先などで仕事を行うこと。もともと、今年開催予定の東京五輪を視野に、都心部の交通混雑の緩和策のひとつとして注目されていた。

こうしたなか、テレワークへの需要は、今年に入り一気に拡大している。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるなか、企業が社員のオフィスへの出社を控えさせるために、テレワークを導入する動きが、相次いだことが大きい。政府が新型コロナウイルスによる感染拡大を防ぐため、時差出勤やテレワークを呼び掛けたこともキッカケとなった。こうしたなか、足もとでテレワークを採用する企業は急増している。

新型コロナウイルスによる感染がいつ終息するかは不透明であり、東京五輪に向けてテレワークを採用する動きは、これからも一段と増えそうだ。また「働き方改革」の流れにも乗り、五輪終了後もテレワーク制度を導入する企業は増加するとみられており、テレワークが中長期スタンスで注目されることは必至だ。

テレワークの関連銘柄として、ブイキューブ（3681）が挙げられる。同社は、ビジュアルコミュニケーションサービスでリモートオフィスを実現しているほか、電話ボックス型ワークスペースも提供しており、テレワークの中核銘柄として関心を集めている。

また、グループウエアを手掛けるサイボウズ（4776）もテレワーク関連株として注目されている。更に、仮想デスクトップ環境の構築に絡むソリトンシステムズ（3040）やアセンテック（3565）など。オプティム（3694）はリモートワークを実現するソフトを開発している。更にソーシャルワイヤー（3929）は会議室付きレンタルオフィスを東京都内で運営している。

では、ブイキューブ（3681）を組入れ銘柄として多く組入れているファンドはどれなのだろうか。組入れ金額ベースで見た時の順位は、

1位　ひふみプラス（レオス）

2位　ＭＨＡＭ新興成長株オープン（Ｊ－フロンティア）（ＡＭ－Ｏｎｅ）

3位　スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド（価値発掘）（スパークス）

である。

ひふみプラス（レオス）は、国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に分散投資するというファンドで、78社で取り扱われている。

>>ひふみプラスの販売会社

ＭＨＡＭ新興成長株オープン（Ｊ－フロンティア）（ＡＭ－Ｏｎｅ）は、国内に上場されている株式で、創業２５年以下または上場１０年以下の高成長が期待できる新興企業の株式を中心に投資という方針を持っている。こちらは63社で取り扱われている。

>>ＭＨＡＭ新興成長株オープン（Ｊ－フロンティア）の販売会社

スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド（価値発掘）（スパークス）は、国内に上場している株式のうち、時価総額が下位2％以下に属している銘柄（マイクロ・キャップ銘柄）を中心に投資し、値上がり益の獲得を目指すという方針だ。こちらは8社で取り扱われている。

>>スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド（価値発掘）の販売会社

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