ひふみシリーズにバランスファンド!?

コラム
配信元:NTTデータ エービック
投稿:2021/03/03 18:15
ひふみシリーズにバランスファンド!?

 

ひふみ投信」、「ひふみプラス」、「ひふみワールド」などのひふみシリーズに、新たにバランス型のファンドが追加されます。

 

新たに設定されるファンドは、「ひふみらいと」と「まるごとひふみ」です。

・募集開始:2021年3月15日

・設定・運用開始:2021年3月30日

・投資対象:国内外の債券、株式

実際の運用は、株式への投資は、「ひふみ投信マザーファンド」と「ひふみワールドファンドのFOFs用(適格機関投資家専用)」、債券への投資は「ひふみグローバル債券マザーファンド」を通して行います。

 

「ひふみ投信マザーファンド」と「ひふみワールドファンドFOFs用(適格機関投資家専用)」は、既に運用中ですが、「ひふみグローバル債券マザーファンド」は、「ひふみらいと」と「まるごとひふみ」のために新規設定、運用を開始します。

 

ひふみらいと」は、レオス・キャピタルワークスのみの取り扱い(直販)、「まるごとひふみ」は、証券会社や銀行など11社が取扱いをします。

 

直販と金融機関を経由の販売という点で、「ひふみ投信」と「ひふみプラス」、「ひふみワールド」と「ひふみワールド+」と同じです。

しかし、「ひふみ投信」と「ひふみプラス」、「ひふみワールド」と「ひふみワールド+」は、信託報酬は異なるもののポートフォリオ自体は同じものですが、「ひふみらいと」と「まるごとひふみ」は、ポートフォリオ自体が異となります。

 

ひふみらいと」の組み入れ比率は、債券90%、株式10%(ひふみ投信マザーF5%、ひふみワールドファンドFOFs用5%)

 

「まるごとひふみ」には、組入れ比率の異なる3つのコースがあります。

まるごとひふみ15」債券85%、株式15%(ひふみ投信マザーF9%、ひふみワールドファンドFOFs用6%)

まるごとひふみ50」債券50%、株式50%(ひふみ投信マザーF30%、ひふみワールドファンドFOFs用20%)

まるごとひふみ100」(ひふみ投信マザーF60%、ひふみワールドファンdのFOFs用40%)

ファンド名称の数字は株式組み入れ比率になっています。

 

ひふみらいと」と「まるごとひふみ」は、株式組み入れ比率の異なる(ファンド特性の異なる)3つのバランスファンドと、1つのグローバル株式ファンドがあることになります。

 

「ひふみグローバル債券マザーファンド」

新しく設定する「ひふみグローバル債券マザーファンド」の投資対象は、投資対象は、国内外の国債と投資適格債で、外貨建て資産については、為替ヘッジを基本とします。

ファンドの特徴

①「安定的な収益を確保しながらふやす」運用に挑戦する。

②社会をよくする事業をおこなう企業・組織が発行する債券の中から投資機会を発掘することにも注力し、「社会的課題の解決への支援」と「経済的利益の獲得」の両立を目指す。

③ファンドマネージャーの「顔が見える運用」を取り入れ、信頼の向上を目指す。

 

運用のアプローチとして、運用会社のスタンスを反映させているようですが、高格付け債券という投資対象には合っていないような気がします。

 

①の「安定的な収益の確保」は、債券運用なので、インカムゲイン(金利収入)を着実に積み上げることだと解釈できますが、「ふやす」のほうはどうでしょう。

インカムゲインに加えて、キャピタルゲインも狙うのか?高格付け債で、キャピタルゲインを狙うとすれば、デュレーションコントロール等の手法を駆使するのか?それとも為替ヘッジを基本としながらもで、局面次第で為替ヘッジを外して為替差益を狙うのか?

何れにしても、かなりハードルの高い運用になります。

②の「社会的課題の解決への支援」ができる債券投資となると、グリーンボンド等が想定されますが、「経済的利益の獲得」との両立とはどういう意味でしょう?

グリーンボンドでもインカムゲインがあるので、経済的利益が獲得できます。あえて両立と書いているのは、その前の部分「投資機会の発掘」による、プラスアルファを指しているのでしょうか?

株式投資でれば、インパクト投資というアプローチがありますが、債券投資でそれが可能なのか?

これも、かなりハードルが高いのではないでしょうか?

③の「顔の見える運用」は、ファンドのパフォーマンス云々ではなく、運用会社の情報発信のことでしょう。

 

このように見てみると、新しく運用を始める債券ファンドは、「ひふみ投信」、「ひふみプラス」のような、他の株式型アクティブファンドと比べ特徴のあるパフォーマンスのファンドとなるのは難しいように思われます。

バランスファンド化することで、株式のみの運用よりリスクは低く抑えられることになりますが、一方で、レオス・キャピタルワークスの株式運用の特徴を、ただ薄めてしまうだけになってしまう恐れがあります。

特に、株式組み入れ比率の低いファンドは、他社の安定型バランスファンドとあまり変わらないのではないでしょうか。

 

なぜ今、バランスファンド?

今回の商品ラインナップの拡充の経緯はHPで公開されているので、要約しました。

・「ひふみ投信」「ひふみワールド」は、株式ファンドという商品の性質上、時には大きな価額変動、場合によっては下落に見舞われることがある。

・従来の運用商品を提供し続けるだけでは、現在の状況や今後のライフプランによって異なる一人ひとりの投資ニーズに完全に答えることは困難。

・こうした国民的課題に応えるべく、日本の金融の現状や将来、それに対するレオス・キャピタルワークスのあるべき姿について議論。

・結果、株式だけで資産形成を行うことに躊躇される方でも資産形成が可能となるよう、お客様のリスク許容度やライフステージに応じて選択可能となるよう、バランス型商品を含め、商品ラインナップ拡充。

 

確かに、リスク許容度は人によって様々であり、時間の経過とともに変化します。従って資産形成の有り様も多岐に渡ります。

でも、そのことは以前から、分かっていたことじゃないでしょうか・・・その上で、株式運用で個人の資産形成の手助けをするのが会社のスタンスだったように思います。

それが、投資家に支持され「ひふみ投信」と「ひふみプラス」を合わせると、実質的に国内最大の日本株ファンドにまで成長したと考えられます。

 

最近は、「ひふみ投信」、「ひふみプラス」とも資金流出傾向が続いていますが、公募投信という性格上、多くの投資家がそれぞれ異なる投資目的で同じ船に乗り合わせているので、純資産総額が大きくなれば、当然のことながら途中で、下船する人も多くなります。資産流出傾向は、2017年から18年にかけて純資産が急増した時期があり、その頃、購入した投資家の解約が、追加設定を上回っている結果でしょう。

両ファンドを継続して購入している投資家、保有している投資家も多数存在しているはずです。

 

より多くの投資家のニースに答えることで、運用資産の増加を目指すのは運用会社として当然のことかもしれませんが、バランスファンドのラインナップを増やしても、異なる一人ひとりの投資ニーズに完全に答えることはやはり困難であることには変わりありません。

投資家個々のニースについては、最終的に投資家自身が投資対象や運用額を管理・調整していくことでしか対応できないでしょう。

 

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配信元:NTTデータ エービック

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