運用会社レポートピックアップ（11月4日～11月9日）

テーパリング決定後も株高基調は継続へ

野村アセットマネジメント

　FRBが金融政策の正常化に動き出したことで、今後の米国株の行方に対して懸念する向きもあります。結論としては、当面株高基調は継続すると想定されます。

FOMC後の金融市場の注目点

インベスコ・アセット・マネジメント

　株式市場における最大の懸念は、インフレの上振れという事態に直面するFRBが早期の利上げに踏み切る兆候が出てくることでしたが、パウエル議長の発言はこの懸念を和らげる役割を果たしたと思われます。

年末商戦を機に、消費の活発化が期待される米国

日興アセットマネジメント

　年末商戦は例年、11月下旬のいわゆる「ブラックフライデー」が本格的なスタートとなります。しかし、人手不足や物流混乱の影響が心配される今年は、その影響を抑えるために、セールを前倒しする動きが拡がっており、期間が長くなる模様です。

ＥＳＧ分析で新興国のポピュリズムを読み解く

アライアンス・バーンスタイン

　新型コロナウイルスは新興国全体で不平等の拡大や社会問題の深刻化をもたらし、ポピュリスト的な動きの加速につながっています。いくつかの新興国にはとりわけぜい弱になりうる共通点があり、環境、社会、ガバナンス（ESG）分析の多面的な活用は、こうした潜在的にリスクの高い国を見つけ出す一助となります。

M&Aの急増が投資適格債のリスクとなる可能性がある

PGIMジャパン

　M&Aの増加はハイイールド債のパフォーマンスにプラスの影響を及ぼす傾向があると分かった。一方で、投資適格社債市場では、悪化⽅向での格付遷移を含めた、やや異なる影響が見られます。

好業績と好需給が米国株上昇の原動力に

野村アセットマネジメント

　S&P500種株価指数が史上最高値圏での推移が続くなど、米国株の強さが目立ちます。米国株高を支えている背景には「好業績」と「好需給」という2つのキーワードが挙げられます。

ＧＰＩＦ、国内株式に 1 兆円超の買い余力

しんきんアセットマネジメント投信

　新型コロナウイルスのワクチン接種による経済活動の正常化や今後の経済政策に対する期待感等から、国内株式市場が大きく上昇したことが収益に寄与し、運用益はプラス1兆8,763億円と、6四半期連続のプラスとなりました。

岸田首相の経済対策とリカードの中立命題

三井住友DSアセットマネジメント

　経済対策には、「Go Toトラベル」の再開が盛り込まれる見通しで、また、目玉の1つである現金給付については、18歳以下に一律10万円相当を給付する案が有力となっており、対象は約2,000万人、予算規模は総額2兆円程度とみられます。

インド投資マンスリー

イーストスプリング・インベストメント

　企業の景況感を示すPMI（購買担当者景気指数）は、節目となる50を上回っています。10月は製造業、サービス業ともに前月から上昇し、景気の底堅さを示しています。

米企業決算は予想を上回る好内容

野村アセットマネジメント

　米国株全体に占める利益ウェイトが高いITやヘルスケアです。ITのEPS（前年同期比）は「事前予想27.6％増→直近予想39.6％増」、ヘルスケアは「同16.1％増→同34.6％増」と好調な決算内容となっています。

米国ハイイールド債の投資環境

アセットマネジメントOne

　世界的に潤沢な流動性や、米景気の回復期待、相対的に高い利回り水準は、米国ハイイールド債券市場を支えると考えられます。

グローバルリート市場レポート

ニッセイアセットマネジメント

　10月のグローバルリート市場は6.4％上昇し、月末値ベースで史上最高値を更新しました。上げ幅は2021年4月の6.9％以来の大きさとなりました。10月のパフォーマンスは、現地通貨ベース、円ベース共に、グローバル株式を上回りました。