「 オルカンが3か月連続トップも一択ではない！？」2024年1月資金流入額速報（推計値）

2024年1月  資金流入額（推計値）ランキング（除くＥＴＦ）
（資金流入額＝設定額－解約額)

「オルカン」が流入額を大きく伸ばし、3か月連続トップ

「オルカン」が3か月連続のトップです。資金流入額は3,439億24百万円で、2020年7月に当初募集と継続募集合わせて4,093億22百万円の資金が流入した「グローバルＥＳＧハイクオリティ成長株式ファンド（為替ヘッジなし）（未来の世界（ＥＳＧ））」以来の高水準となりました。

2位には2,090億47百万円の資金を集めた「ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）」です。こちらも前月の資金流入額777億14百万円から大幅に増加しています。

「楽天・Ｓ＆Ｐ５００インデックス・ファンド（楽天・Ｓ＆Ｐ５００）」（5位　流入額399億67百万円）、「＜購入・換金手数料なし＞ニッセイＮＡＳＤＡＱ１００インデックスファンド」（6位　流入額394億55百万円）、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド（楽天・オールカントリー）」（8位　流入額314億19百万円）、といった昨年に設定されたインデックスファンドも資金流入額を伸ばし、初めてランクインしています。

毎月分配型ファンドも健闘

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Ｂコース（為替ヘッジなし）」は、前月から資金流入額が倍増し、久しぶりのランクインとなりました。

毎月分配型ファンドは、新NISAの成長投資枠の対象外となったことから今年からの資金流入動向が注目されるところですが、3位「インベスコ世界厳選株式オープン＜為替ヘッジなし＞（毎月決算型）（世界のベスト）」（流入額　514億70百万円）、4位「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Ｄコース毎月決算型（為替ヘッジなし）予想分配金提示型」（流入額　450億13百万円）と、資金流入額が前月から大きく減少することなく上位にランクインしています。

NISAの対象外のファンドでは「野村ホールディングス社債／システマティック・グローバル・マクロ戦略ファンド２４０１（八重重ね）」が、351億27百万円の資金を集め、8位にランクインしています。

「オルカン」」一択ではない！？

新NISAのスタートにあたりマネー雑誌などでは「オルカン一択」・・・といった記事が目立っています。確かに「ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ全世界株式（オール・カントリー）」は、前月から大きく資金流入額を伸ばしましたが、他のインデックスファンドも資金流入額を伸ばしています。また、毎月分配型ファンドや債券持ち切り型ファンドといったNISA対象外ファンドも健闘しており、1月の資金流入動向を見る限りでは、「オルカン」人気は継続しているものの、投資家の判断は「オルカン一択」ではないと言えそうです。

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