ESG投信概況 2024年1月

2024年1月 ESG投信概況

今月のレポートからESG投信の集計基準を変更しました

ファンドの名称や投資戦略にＥＳＧ（Environmental・Social・Governance）を掲げるファンドが増加傾向にありますが、一方で、運用実態等が見合っていないのではないかとの懸念、いわゆるグリーンウォッシングが問題視されるようになってきました。このような背景もあり、金融庁は運用会社に対する監督指針で「名称や投資戦略にＥＳＧを掲げる我が国の公募投資信託について、市場の信頼性を確保し、ＥＳＧ投資の促進を通じた持続可能な社会構築を図る必要がある」として、「投資家の投資判断に資するよう、ＥＳＧに関する公募投資信託の情報開示や投資信託委託会社の態勢整備について」明記しました。

監督指針におけるESG投資の範囲は、

①ＥＳＧを投資対象選定の主要な要素としており、かつ、
②交付目論見書の「ファンドの目的・特色」に①の内容を記載しているもの

に該当するファンドとされています。

各投信会社では、2023年4月以降、既存ファンドの交付目論見書更新に合わせ、交付目論見書の「ファンドの目的・特色」にESGを投資対象選定の主要な要素として、その内容を記載するようになっています。

当サイトのESG投信概況レポート作成当時は、ＥＳＧ投信の統一的な基準が明確になかったため、ファンド名称や投資対象、運用手法等から独自にＥＳＧ投信を判定してきましたが、今回のレポートから、独自基準から上記、監督指針によるもの変更します。

独自基準ではＥＳＧ投信としていたファンドが、監督指針に基づくESG投資の範囲外となったり、逆に独自基準ではESG投信としていなかったファンドが、監督指針に基づくESG投資の範囲となったりしていますので、前回までのレポートの資金流出入状況等と今回以降のデータは、連続性はありませんのでご注意ください。

2024年1月に新たに設定されたESG投信

2024年1月に新たに設定されたESG投信はありませんでした。

2024年1月　月間資金流出額

　　　 501億67 百万円

1月資金流入　上位5ファンド

前月まで、新規設定の2023年8月から5か月連続でトップの「ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドＢコース」は、1月の資金流入額が大幅に減少し、ランク外となりました。

ESG投信の基準変更に伴い、今月から月次の資金流出入額に加え、純資産総額の推移もグラフ化します。

資金流入となったのは、2023年8月のみですが、基準価額の上昇に伴い、純資産総額は僅かながら増加傾向にあります。

1月決算（分配金）情報

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