『月間の純資産増加額は過去最高額』～2024年6月資金流出入状況から～

2024年6月の投資信託の概況が投資信託協会から発表されました。
公募株式投信（ＥＴＦ除く）の設定額から解約額と償還額を差し引いた資金増減額は,1兆5,025億円増となりました。

高水準の資金流入が続く

2024年6月は、設定額3兆6,996億円、解約額2兆1,653億円、償還額317億円で1兆5,025億円の資金流入となっています。資金流入は年初から１兆円を超える高水準が続いています。

運用による増減額は、５兆3,460億円の増加となりました。これは過去最高だった昨年11月に次ぐ水準です。

純資産総額は、6兆4,846億円増加し、131兆9,574億円となっています。月間の純資産増加額6兆4,846億円は過去最高額です。

6月の純資産増加額上位10ファンドを抽出しました。

6月　純資産増加額上位10ファンド

10ファンドの投資対象は、米国株式が6ファンドで最も多く、次いでグローバル株式の3ファンド、そしてインド株式が1ファンドとなっています。6月は、これら投資対象のマーケットが堅調に推移しましたので、値上がり益を含めた純資産増加額の上位ファンドは、やはり純資産総額上位のファンドが大半を占めています。

純資産総額上位10ファンドのうち、純資産増加額上位10ファンドに入らなかったのは、純資産総額９位の「グローバルＥＳＧハイクオリティ成長株式ファンド（為替ヘッジなし）（未来の世界（ＥＳＧ））」と10位の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド（毎月分配型）」の2ファンドです。

「グローバルＥＳＧハイクオリティ成長株式ファンド（為替ヘッジなし）（未来の世界（ＥＳＧ））」は、134億54百万円の資金流出となり、純資産増加額では、11位となっています。「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド（毎月分配型）」も117億86百万円の資金流出で、純資産増加額は3億47百万円にとどまっています。

これら2ファンドに代わって純資産総額では64位の「ＨＳＢＣインド・インフラ株式オープン」と48位の「野村世界業種別投資シリーズ（世界半導体株投資）」が、純資産増加額10位以内に入りました。

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