『2021年の資産増加額は過去最高』～2021年12月資金流出入状況から～

2021年12月の投資信託の概況が投資信託協会から発表されました。
公募株式投信（ＥＴＦ除く）の設定額から解約額と償還額を差し引いた資金増減額は、1兆2,343億円増となりました。

純資産大幅増加で純資産総額は過去最高を更新

設定額から解約額と償還額を差し引いた資金増減額は、1兆2,343億円増と2か月連続で1兆円超の水準となりました。運用増減額は、前月の1兆4,122億円のマイナスから1兆4,602億円のプラスに転じたことから、純資産総額は、2兆4,634億円増加しました。。結果、純資産総額は87兆5,940億円となり、過去最高水準を更新しました。

年間の純資産増加額は過去最高

2021年年間の設定額から解約額と償還額を差し引いた資金増減額は、9兆1,628億円となり、過去10年間では最高水準です。

資金増減額を20年前まで遡ると、2006年12兆5,956億円、2007年14兆3,346億円には届きませんが、運用増減額を加えた純資産増減額は、17兆2,401億円となり過去最高です。

2021年　年間資産増加額　上位10ファンド

年間の資産増加額上位10ファンドの合計資産増加額は、4兆3,036億円で、公募株式投信全体の増加額の約25％を占めます。

投資対象は、北米株式が最も多く5ファンド、次いでグローバル株式が4ファンド、バランス型1ファンドとなっています。

グローバル株式型のファンドの国別投資比率は、最も比率に低い「ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ全世界株式（オール・カントリー）」で59％（12月末）、最も比率の高い「グローバルＡＩファンド（予想分配金提示型）」は、87％（11月末）となっており、公募株式投信の資産増加は、米国株式が牽引しているといえるでしょう。

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