『純資産総額は1年ぶりに減少』~2021年9月資金流出入状況から~

2021年9月の投資信託の概況が投資信託協会から発表されました。
公募株式投信(ETF除く)の設定額から解約額と償還額を差し引いた資金増減額は、7,726億円増となりました。
運用総減額が大幅マイナスとなり純資産総額は1年ぶりに減少
設定額が2兆9,083億円と高水準となりました。
設定額から解約額・償還額を差し引いた資金増減額は、7,726億円です。
一方、運用増減額が、1兆0,224億円のマイナスに転じたことから、純資産総額は、5,129億円減少し、82兆5,024億円となりました。
純資産総額の減少は、2020年10月以来、1年ぶりです。
国内株式型が5月以来の資金流出(投資対象資産別)
投資対象別では、国内株式型が約1,200億円の資金流出となりました。
国内株式型の資金流出は、5月以来です。
国内株式市場は、8月後半から10月中旬にかけて大幅に上昇したものの、その後は、下落に転じました。
9月前半に利益確定の解約が増加したことで、月間で資金流出になったと思われます。
国内株式ファンド資金流出上位10ファンド(2021年9月)
ファンド名 | 運用会社 |
解約額 (百万円) |
設定額 (百万円) |
資金流出額 (百万円) |
日経225ノーロードオープン | AM-One | 64,875 | 41,802 | 22,073 |
三井住友・225オープン | 三井住友DS | 16,277 | 5,360 | 10,917 |
インデックスファンド225 | 日 興 | 16,267 | 6,700 | 9,567 |
しんきんインデックスファンド225 | しんきん | 17,831 | 9,415 | 8,416 |
企業価値成長小型株ファンド(眼力) | AM-One | 7,422 | 361 | 7,061 |
MHAM株式インデックスファンド225 | AM-One | 10,306 | 4,012 | 6,294 |
ひふみプラス | レオス | 17,058 | 11,034 | 6,024 |
eMAXIS日経225インデックス | 三菱UFJ国際 | 13,399 | 8,882 | 4,517 |
SMT日経225インデックス・オープン | 三井住友トラスト | 10,417 | 5,914 | 4,503 |
りそな・日経225オープン | アムンディ | 5,086 | 838 | 4,248 |
国内株式型ファンドの2021年9月月間の資金流出額上位10ファンドを見ると、5位の「企業価値成長小型株ファンド(眼力)」と7位の「ひふみプラス」を除く、8ファンドが日経平均に連動を目指すインデックスファンドとなりました。
資金流出額トップの「日経225ノーロードオープン」の解約額、設定額もトップです。
日経平均連動型のインデックスファンドは、対象指数である日経平均が、最もポピュラーであるだけに、株式市場の動向を見ながら、比較的短期の利益獲得を目指す取引の対象となりやすい傾向があるようです。
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配信元:NTTデータエービック
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | インデックスファンド225 | 日 興 |
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2 | eMAXIS日経225インデックス | 三菱UFJAM |
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3 | MHAM株式インデックスファンド225 | AM-One |
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4 | SMT日経225インデックス・オープン | 三井住友トラスト |
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5 | 三井住友・225オープン | 三井住友DS |
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6 | 日経225ノーロードオープン | AM-One |
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7 | りそな・日経225オープン | アムンディ |
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8 | しんきんインデックスファンド225 | しんきん |
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9 | 企業価値成長小型株ファンド(眼力) | AM-One |
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10 | ひふみプラス | レオス |
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このコラムの著者

NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)
投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。
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