New Face紹介(2024年10月)
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10月の世界の株式市場は月初こそ、中東情勢の地政学リスクの高まりなどを受け、小幅に下落してスターとしたものの、下げ一巡後は米国における企業決算や景気軟着陸への期待などを背景に、切り返す展開となりました。その後は、米欧の主要株価指数が最高値を更新したものの、利下げペースが緩やかになるとの見方や、共和党のトランプ候補が大統領に返り咲いた場合のインフレ懸念などから長期金利が上昇したことで、先行き不透明感も広がり、上値の重い展開となりました。
10月の新規設定ファンドは、34本(ETF除く)が設定され、引き続き高水準を維持しました。設定額も994億円に達し大台に迫ったものの、前月比では約7割の水準にとどまりました。米国大統領選挙を前にした先行き不透明感も影響して、リスク回避の姿勢がやや強まりました。
2024年10月 新規設定分類別比率
このような市場環境の中で高水準の資金募集を牽引したのが、三井住友DSアセットが設定した「ニュートン・パワー・イノベーション・ファンド(為替ヘッジなし)(電力革命)」。AI(人工知能)の進化によるデータ処理の需要の増大に伴う電力需要の大幅な増加が予想される中、電力事業の発電・送電・蓄電の各分野が抱える課題解決に貢献する「イノベーション企業」を中心に投資します。これまで、ガス・水道・電話等も含めた社会インフラ(公益)事業に投資するファンドは散見されましたが、電力事業に特化することが投資家の期待を集め、(為替ヘッジあり)コースと合わせ、10月の設定額の7割にあたる700億円の資金を集めました。
*新NISA対象は2024年10月末現在
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配信元:NTTデータエービック
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NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)
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