New Face紹介(2024年9月)

9月の株式市場は、月初の経済指標が予想を下回ったことから、景気減速への懸念が高まり、下落して始まりました。しかし、その後はインフレが収束する兆しから大幅な利下げへの期待感が高まり、また、米国経済指標の回復傾向も確認されたことで、市場は持ち直しの動きを見せました。特に月後半には、米連邦公開市場委員会(FOMC)が4年半ぶりに0.5%の利下げを決定したことは、投資家の買い意欲を刺激し、株式市場は反発しました。一方、中国では景気刺激策の発表が相次ぎ、景気低迷打開への期待から下旬にかけて急伸しました。
このような状況の中、9月の新規設定ファンドは、設定本数が32本(ETF除く)、設定額は5か月ぶりに1,000億円の大台を上回り、1,437億円に達しました。
2024年9月 新規設定分類別比率
9月の第1位は、野村証券が取り扱った「野村日本新鋭成長株ファンド」。ベンチャー企業などの未公開株式を投資対象とする国内初のプライベートエクイティファンドとして注目を集め、477億円の資金を集めました。また、第6位にランクインしたレオス・キャピタルの「ひふみクロスオーバーpro」もプライベートエクイティを投資対象とするファンドで、97億円の資金を集めました。
未公開株式は将来の株式上場によるキャピタルゲインが期待され、これまでになかった未公開株式への投資機会を新たに提供するファンドとして注目を集めており、これらのファンドが牽引役となり、国内株式アクティブ型ファンドが今月の資金導入の4割を占める結果となりました。
*新NISA対象は2024年9月末時点
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配信元:NTTデータエービック
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NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)
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