埼玉県のご当地ファンド『彩の国応援ファンド』

国内の都道府県別GDPランキングで5位※1の埼玉県。これは千葉県、兵庫県、北海道、福岡県を凌ぐ数値。港湾を持たない内陸県としては突出して高い数値と言えます。埼玉県は県内に巨大工場を数多く持つ製造業の件であり、同時に県内西部は東京のベッドタウンになっており、東京に在職する人々の収入は全国平均から見れば高く、これらの要因が「豊かな埼玉」を支えていると考えられます。
経済の源である人口も多く、人口増加率は全国3位。生産年齢人口の割合は62.5%で全国4位です。平均年齢は45.4歳と、沖縄県、愛知県、滋賀県、東京都、神奈川県に続く全国6番目に若い県です。※2
巨大工場を数多く持つ製造業の県
日本を代表する自動車メーカー、ホンダ(7267)は県西部の狭山市に工場を構えています。そして、ホンダ狭山工場を核として、これを支える技術力の高い会社が多数近接地域に立地。狭山市一帯は一大産業集積地を形成しています。また、県中央部の坂戸市には明治HD(2269)が、さいたま市にはロッテ浦和工場などがあります。
埼玉県では、地域に開かれ、地域に愛される工場づくりを進めるために、埼玉県内の技術力や環境面で優れている工場を、埼玉県知事が豊かな彩の国づくりの協力者(パートナー)として指定する「彩の国工場」という取り組みを行っています。この彩の国工場に指定されている工場だけでも612あります。※3
また県内の産業の振興と雇用の創出、税収確保を目的に、2005年から3年毎に戦略をたてて企業誘致に取り組んでいます。これまでの累計立地件数は1,069件(2019年6月末までの14年6ヶ月の実績)。2019年4月からは「チャンスメーカー埼玉戦略Ⅴ~共創埼玉~」と題した新たな戦略をスタートさせており、「埼玉県の強み」である、食料品、航空・宇宙・自動車関連、医療・健康・美容関連を重点的に誘致するとともに、ジェトロと連携し、外資系企業の誘致、データを活用した誘致にも取り組むとしています。※4
ご当地ファンド『彩の国応援ファンド』
埼玉県のご当地ファンドとして、『彩の国応援ファンド』(大和)があります。このファンドの投資方針は、埼玉企業の株式へ投資することにより、中長期的な信託財産の成長をめざして運用を行うというもの。埼玉企業とは、埼玉県内に本社またはこれに準ずるものを置いている企業(県内企業)と、埼玉県に進出し雇用を創出している企業(進出企業)を指します。
武蔵野銀行と大和証券で取り扱われていますので、埼玉県に魅力を感じられた方は、『彩の国応援ファンド』を投資候補の一つとして加えてみてはいかがでしょうか。
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【注釈】
※1、※2 出所:埼玉県庁「統計からみた埼玉県のすがた 2019年版」
※3 出所:埼玉県庁「令和3年版彩の国工場マップ」
※4 出所:埼玉県庁報道発表資料「チャンスメーカー埼玉戦略Ⅳ~ T ターゲット 1000~」の成果と 今後の誘致戦略について」
配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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