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みんかぶプレミアムとは前回までの連載では海外資産でリターンを出しても日本円に換算すると大きなリスクを追ってしまうことが分かりました。このリスクを小さくする方法として為替ヘッジがあります。投資信託の値段である基準価額の上がったり下がったりする幅を縮めることができるのです。
「日本円に換算する」このタイミングを「現在」で確定させ、将来の動きを抑制します。なぜそんなことをするのか、前回取り上げた為替の動きを確認しましょう。米ドル円が黄色のチャートで、それ以外は対円でトルコリラ、ブラジルレアル、メキシコペソ、インドネシアルピア、南アフリカランドです。
(出所:Refinitiv)
これを見ると分かる通り、米ドル円以外は残念な結果になっています。長期投資と意気込んで長い間資産を持っているうちに為替が原因で悲惨な事態が起こる可能性を少なくしたいですね。
難しい言葉ですが為替先物予約という方法があります。銀行で外貨を決済する為替レートを事前に決めておきます。もし長期間海外の資産を保有したいけれど、先ほどの新興国通貨のように値動きに不安がある場合は現時点で未来の為替レートを確定させることができるのです。「現在」と「未来」でそれぞれ呼び名があります。
・現在の為替レート:スポットレート(直物)
・未来の為替レート:フォワードレート(先物)
何度も出てきたように国によって金利が違います。時間の値段と言えるかもしれない金利が違うと、お金を交換する時に何が起きるか考えてみましょう。スポットレートでドルを買って円を売り、同時にフォワードレートでドルを売って円を買います。
その国の金利は、国が発行する債券である国債で確認できます。例えば100円を持っており、そのお金で国債を買います。スポットレートが1ドル100円、金利が日本は1%で米国が3%と仮定します。1年後のフォワードレートが1ドル100円の場合、どのような手順を踏めばよいでしょうか。
●日本国債:101円
●米国債:1.03ドル
上記を確認すると米国債の方が有利なように見えますので、現在の為替レートで100円を1ドルに替えて米国債を購入します。すると1年後には1.03ドルになります。少し増えましたが、ドル円が大きく動いたらこの分も一瞬で吹き飛んでしまいます。なので、先ほどの為替先物予約を行うことでリスクを抑え、3%の金利を受けとりたいですね。しかし残念ながら現在のレートで1年後に交換してもらうことはできません。101円÷1.03ドルの98.06円で予約することになります。この2円分(1ドル1.94円、約2%)が為替ヘッジに必要なコストです。
せっかく為替の値動きが抑えられるのに、コストが大きくなってしまっては意味がありません。次回はどのような時にメリットがあるのかをご紹介します。
❏長期投資のすすめ10~新興国投資の大きなリスク「為替」との付き合い方~
配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
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