長期投資のすすめ10~新興国投資の大きなリスク「為替」との付き合い方~
前回はようやく金利が高い上に、自国の稼ぎであるGDPと借金の比率が安定している国を見つけました。しかし、為替リスクが非常に大きく金利で貯めた分を全て吹き飛ばしてしまう可能性があることもわかりました。
そもそもこのリスクとは何でしょうか。投資の場合は損をしてしまう可能性と思われることが多いのですが、そうではなく「振れ幅」のことです。上がったり下がったりする幅です。例えば、海に小さなボートとタンカーが二つあるとします。波が来た時にタンカーは揺れが少ないですがボートは大きく揺れて場合によってはひっくり返ってしまうかもしれません。海と同じように世界の経済にはお金が流れており、急な動きをすると小さな国の通貨は振り回されて大きな上昇と急落を繰り返します。
この流れている通貨のシェアはどれくらいなのでしょうか。BIS(国際決済銀行)が三年に一度発表しています。

世界の大部分がUSD(米ドル)・EUR(ユーロ)・JPY(円)・GBP(ポンド)で構成されています。新興国通貨は1%以下が大部分です。もしアメリカから、米ドルが突然新興国に流れ込んできたり、その逆に米国に戻っていくと小さな国は米ドルの資金フローという大波を受けて通貨の急騰や急落を繰り返すことになってしまうのです。
米ドルと新興国通貨
世界のお金の大部分が米ドルで流通していることが分かりました。では、これがリスクという上がったり下がったりする幅にどれくらいの影響を与えるのか調べてみましょう。米ドルが黄色のチャートで、それ以外はトルコリラ、ブラジルレアル、メキシコペソ、インドネシアルピア、南アフリカランドになります。

黄色のチャートは他と比べると上下動の幅が少ないことが分かります。明らかな差があります。通貨とはしては安定している米ドルと金利の高い新興国の債券という二つの良い特徴を合成することができれば悩みは解決しそうです。次回は、現地通貨ではない米ドル建ての新興国債券についてご紹介します。
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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
このコラムの著者
みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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