『運用増減額 9か月ぶりに減少』~2021年7月資金流出入状況から~

2021年7月の投資信託の概況が投資信託協会から発表されました。
公募株式投信(ETF除く)の設定額から解約額と償還額を差し引いた資金増減額は、8,847億円増となりました。
運用増減額は、9か月ぶりに減少
設定額から解約額と償還額を差し引いた資金増減額(資金流入額)は、8,847億円と、引き続き高水準です。
しかし、運用による増減額は、2020年10月以来、9か月ぶりに3,130億円減少となり、純資産総額の増加は、2,863億円の増加に留まりました。
国内株式型は1,300億円の資金流入
投資対象別の資金流出入額では、引き続き国際株式型が投信全体の資金流入を引っ張っています。
国内株式型は、5月の資金流出(310億円の資金流出)から6月は資金流入(452億円の資金流入)に転じましたが、7月はさらに資金流入額を伸ばしています。(1,312億円の資金流入)
徐々にではありますが、国際株式型への一極集中が緩和されているようです。
投信全体の資金流出入、特に資金流出の面では、純資産総額が大きなファンドの動向がポイントとなります。
国内株式型ファンドの純資産総額上位10ファンドの資金流出入額を調べてみました。(2021年7月末)
結果、下の一覧表のとおり、資金流入出となったファンドはありませんでした。
「ひふみプラス」は、資金流出傾向にありましたが、3月に資金流入に転じ、その後は、流入が続いています。
国内株式型ファンド純資産総額上位10ファンドの資金流入額(2021年7月)
ファンド名 | 運用会社 |
純資産総額 (百万円) |
資金流入額 |
フィデリティ・日本成長株・ファンド | フィデリティ | 466,854 | 874 |
ひふみプラス | レオス | 462,564 | 1,634 |
ダイワファンドラップ日本株式セレクト | 大和 | 427,298 | 4,598 |
さわかみファンド | さわかみ | 335,380 | 123 |
インデックスファンド225 | 日興 | 201,138 | 4,792 |
日経225ノーロードオープン | AM-One | 192,307 | 24,241 |
ニッセイ日経225インデックスファンド | ニッセイ | 185,687 | 4,336 |
MHAM株式インデックスファンド225 | AM-One | 149,313 | 2,880 |
ひふみ投信 | レオス | 147,868 | 803 |
国内株式SMTBセレクション(SMA専用) | 三井住友トラスト | 133,298 | 2,481 |
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配信元:NTTデータエービック
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順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | 国内株式SMTBセレクション(SMA専用) | 三井住友トラスト |
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2 | ダイワファンドラップ日本株式セレクト | 大 和 |
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3 | ニッセイ日経225インデックスファンド | ニッセイ |
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4 | インデックスファンド225 | 日 興 |
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5 | フィデリティ・日本成長株・ファンド | フィデリティ |
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6 | MHAM株式インデックスファンド225 | AM-One |
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7 | 日経225ノーロードオープン | AM-One |
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8 | さわかみファンド | さわかみ |
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9 | ひふみ投信 | レオス |
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10 | ひふみプラス | レオス |
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このコラムの著者

NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)
投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。
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