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長期投資のすすめ26~中国人民元と香港の為替制度~

コラム
配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
投稿:
長期投資のすすめ26~中国人民元と香港の為替制度~

前回までに中国の経済と株式市場の仕組みについて紹介しました。今回は中国株投資にも影響を与える為替について、歴史的な経緯から調べてみましょう。まずは本土である人民元(対ドル)と長期金利の推移です。

(出所:リフィニティブ)

2005年までは横ばいになっています。これは現在の日本が採用している通貨制度(変動相場制)には見られない特徴です。大きな分類として固定相場制・管理変動相場制・変動相場制があります。

固定相場制とはそもそも自国通貨が存在しないため米ドルやユーロを導入するケースや、通貨供給量の上限同等分を外貨準備として保有するケースがあります。これは自国通貨の信任がない場合などに米ドル等の信用を担保に通貨管理を行う場合に採用されます。

香港の事例を確認しましょう。

(出所:リフィニティブ)


長期金利は低下していますが米ドルに固定されている香港ドルは横ばいです。先ほどの固定相場制の中でもカレンシー・ボードと呼ばれる形態になります。極端な通貨変動が起きなければインフレ対策などでメリットはあるのですが、日本と異なり自由度が無く過去に通貨危機に直面した東アジア諸国や、インフレ抑制を目指したアルゼンチンでは維持に失敗しています。この通貨政策はどのように運営されているのでしょうか。

 

香港通貨制度(カレンシー・ボード制)

通貨を管理する当局として香港金融管理局がありますが、日本銀行やアメリカFRBの様な金融政策を行う機能は持っていません。以前に取り上げた金融緩和などを行うことができず、通貨供給量を増やすには、外貨準備を積み上げる必要があります。

この制度の特徴を表すと、「固定先通貨(米国)に金融政策を任せる」と言えるでしょう。自由度は少ない代わりに通貨が乱高下することを防げます。通貨発行量に対して外貨準備と自国資産を保有する場合、自国資産はすぐ米ドルに交換することはできません。もし通貨危機が発生した場合は米ドルが手元になく固定レートを守れない可能性があります。しかし、カレンシー・ボード制の香港は通貨に対する保有資産が全て外貨準備(米ドル)になり、直近では通貨発行量(マネタリーベース)の2倍近い外貨準備があります。

 (出所:リフィニティブ)

仮に為替レートを大きく変動させようと売りを仕掛けると、供給量の少ない香港ドルの金利が上昇することで世界からお金が流入する可能性が高い上に、そもそもこの外貨準備を超える香港ドルを売るのは現実的ではありません。

中国株投資の観点に戻ると、香港ドルに対して本土の人民元はある程度の変動があることが分かりました。他の新興国とも比べてみましょう。

 (出所:リフィニティブ)

主要新興国の各国で、それぞれ通貨の変動パターンが異なる事がわかります。もし中国(上海A株)だけに投資をしていると変動が大きい株価に加えて為替変動リスクも負うことになります。やはり複数国に分散するメリットがここでも分かります。

 

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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド

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