New Face紹介（2023年4月）

4月の世界株式は、経済指標の改善などを背景に中国の景気回復期待が強まり、中旬にかけて堅調に推移しました。

その後、米中堅銀行での大規模な預金流出を材料に調整する場面が見られたものの、欧米主要企業の好調な決算などを好感して、株式市場は反発しました。

特に日本株では、米著名投資家が国内5大商社株などを中心に国内株式投資に積極的な買い姿勢を示したほか、日銀が従来の金融政策を時間をかけて多角的な検証を行う方針を示し、早期の政策修正観測が後退したことも好感され、日経平均株価は年初来高値を更新しました。

しかし、4月の投資信託の新規設定（ETF除く）を見ると、前月の50本近い設定の反動から、設定本数は前月の4割程度の18本、設定額も387億円（概算）と5割にも満たない結果となりました。

2023年4月　新規設定分類別比率

4月の設定額第1位は、Ｔロウプライスが設定した「ティー・ロウ・プライス米国中小型株式ファンド」。Ａ・Ｂ両コースで、今月の設定額の75％にあたる300億円近い資金を集めました。
一方で昨年末以来、比較的リスクが低い社債や転換社債を投資対象とする「持ち切り型」ファンドが上位を占める状況が続いていましたが、今月は前月に比べて1割程度の設定額となっており、投資信託のマーケットにも変化の兆しがみられます。

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