２０１８年８月　ファンド概況

【マーケット動向】

8月の株式相場は、米利上げペース鈍化の思惑に加え、堅調な企業決算を好感して米国株式が上昇基調で推移する一方、トルコ情勢の緊迫化や米中貿易摩擦の激化を警戒した資金流出の影響により、インドを除く新興国市場が軒並み下落し、明暗を分ける展開となりました。

＜前月の主要株価指数の値動き＞

【パフォーマンスTOP10】

8月のパフォーマンスTOP10は、前月末から10％超下落したブラジル・レアルに投資するベア型ファンドが上位を独占したほか、米国株式の上昇を背景にテーマ株も含め米国株式を主要投資対象とするファンドが多数、顔を見せています。

＜８月のパフォーマンスTOP10＞

※　Ｔ＆Ｄダブルブル・ベア・シリーズ５（レアル・ダブルベア５）は2018年9月10日に償還しました。

【投信マーケットの資金流出入（上場投信ETF除く）】

8月は、月初からグローバル株式型ファンドに継続的な資金流入が見られ、投信全体の資金流入は2,600億円（概算）と前月から倍増。TOP10には、アセットマネジメントONEが当月に設定した「未来の世界」が1,000億円超で1位となったほか、「フューチャー・バイオテック」、「THE 5G」、「netWIN」など、内外の先端技術に着目したファンドがランクインしています。一方で、着実な運用実績が評価され、長期投資の対象として「ひふみプラス」が引き続き、資金を集めているのが目を引きます。

＜８月の資金流入額TOP10＞

☆　8月新規設定ファンド

＜主要ファンド分類別　８月資金流入　週間推移＞