New Face紹介(2023年11月)

11月の世界株式は、欧米での利上げ局面がピークアウトするとの観測から長期金利が低下したことなどを好感して、株価指数は上昇してスタート。その後、早期の利下げ期待をけん制する欧米金融当局者らの発言が上値を抑えるものの、米消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化したことなどを受け、一段高。下旬には、中東の地政学リスクの後退に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)理事から利下げの可能性が示唆されたことなどもあり、日経平均株価は一時、1990年3月以来の高値をつける場面も見られました。
11月の投資信託の新規設定は、設定本数は26本と微増となったものの、小粒の設定が多かったため、設定額は427億円(概算、ETF除く)と前月の6割程度の水準にとどまりました。
こうした中、11月の設定額第1位は、JPモルガンアセットが設定した「JPMグローバル高利回りCBファンド(限定追加型)」。信託期間内に償還される先進国のCB(転換社債)に投資する「持ち切り運用型」ファンドで、(為替ヘッジあり)(為替ヘッジなし)の両コース合計で今月の設定額の6割近くを占める249億円(概算)の資金を集めました。
2023年11月 新規設定額分類別比率
今月も「持ち切り運用型」ファンドが上位にランクインする一方で、当月設定26本のうち、13本が新NISA成長投資枠ファンドに指定されています。
来年の新NISA導入に向けて準備が着々と進む中、12月も成長投資枠採用を想定したファンドの駆け込み設定が予想されます。
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配信元:NTTデータエービック
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NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)
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