New Face紹介(2023年9月)

9月の世界株式は、原油高に伴うインフレ高止まりや米中対立懸念などを背景に前月の軟調を引き継ぎました。
月半ばに反発する場面が見られたものの、米連邦準備制度理事会(FRB)が、米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融引き締めに前向きな姿勢を示したことで、金融引き締めの長期化観測が拡がったほか、例年この時期に市場で意識される米政府機関の一部閉鎖の可能性が取りざたされると、米長期金利が一段高。相対的に割高なハイテク株などが売られるなど、先進国を中心に先行き不透明感が広がり、内外ともに株式市場は総じて軟調な展開となりました。
しかし、こうした外部環境の調整をものともせずに、投信マーケットでは投信会社の積極的な設定の動きが見られたことで、9月の投資信託の新規設定は、前月と比べると設定本数がほぼ倍増の60本、設定額は前月の3倍超の2,300億円(概算、ETF除く)と2012年12月以来の2,000億円を超える水準となりました。
2023年9月 新規設定分類別比率
9月の設定額第1位は、設定額全体の3割超となる823億円の資金を集めた「三井住友DSワールド・ボンド・フォーカス2023-09(限定追加型)」。国内外の債券に投資し、償還まで保有して安定した運用成果を目指す「持ち切り運用」型ファンドですが、欧米の金利水準が上昇し、利回り面からも債券投資の魅力が高まったことも注目された背景にあります。
一方で、「世界半導体関連フォーカスファンド」が設定額第3位に顔を見せるなど、来年の新NISA導入を前に、投資家のニーズに応えるべく、様々な資産に投資するバラエティに富んだラインナップになっていいます。
*設定額100万円未満は0で表示
【関連記事】
配信元:NTTデータエービック
関連銘柄
このコラムの著者

NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)
投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。
新着記事
最近見た銘柄
ファンド名 | 基準価額 | 前日比 |
---|---|---|
HSBC世界資産選抜種まきコース(安定運用型) | 9,895円 | 27円 |
ダイワ日本株オープン | 14,799円 | 501円 |
ダイワ6資産バランスF(Dガード付/為替ヘッジなし) | 15,847円 | 315円 |
米ドル建シティグループ社債/国際分散投資戦略ファンド2023-11 | 9,474円 | 19円 |
DIAM国内株式パッシブ・ファンド | 41,382円 | 1447円 |
投資信託ランキング
4月の投資信託おすすめ銘柄5選
人気記事ランキング
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト