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分散投資の新たな選択肢 レバレッジ型バランスファンド「3倍3分法」・「ウルトラバランス世界株式」
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コラム
NTTデータ エービック
投稿:2019/08/23 15:00
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分散投資の新たな選択肢 レバレッジ型バランスファンド「3倍3分法」・「ウルトラバランス世界株式」

注目高まるレバレッジ型バランスファンド


先物取引を活用して、ファンド資産にレバレッジをかけた運用をするバランスファンドに対する注目度が高まっています。


先鞭をつけたのは、日興アセットマネジメントが運用する「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型・隔月分配型)」です。
当ファンドは、2018年10月 4日に設定され、今年4月以降、月間の資金流入上位の常連ファンドとなっています。

グローバル3倍3分法ファンド 資金流入額と純資産総額の推移

 

レバレッジ型バランスファンドの第2弾として、2019年8月23日には、「ウルトラバランス世界株式」が運用を開始しました。

 

今後は、他の運用会社の参入も予想されます。

 

 

レバレッジ型バランスファンドの特徴


レバレッジ型バランスファンドのポイントは、複数以上の資産に分散投資することと、先物取引を活用してファンドの純資産を上回る運用をすることです。

 

既に半年以上の運用期間のある「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」を例にとって特徴を確認してみます。

バランスファンドとしての特徴である分散する資産の種類は大きく分けて、株式・REIT・債券の三種類です。・・・(グローバル3分法)

株式への投資比率は60%で、内訳は日本株式20%、海外先進国株式20%、海外新興国株式20%。

REITへの投資比率は40%で、内訳は日本REIT20%、海外先進国REIT20%。

債券への投資比率は200%で、内訳は日本国債40%、米国国債40%、ドイツ国債40%、イギリス国債40%、豪州国債40%。

合計で300%になります。・・・(3倍)

 

日本株式と各国国債への投資には、主に先物取引を活用します。

 

例えば、ファンドの純資産が1億円だとすると・・・
海外先進国株式、海外新興国株式、日本REIT、海外先進国REITにそれぞれ2,000万円投資します。残りの2,000万円の一部を先物取引の証拠金として、日本株式先物を2,000万円相当額、日本、米国、ドイツ、イギリス、豪州の国債先物をそれぞれ4,000万円相当額、買い建てます。

 

この運用でどんな投資成果が期待できるのでしょう?

 

「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)/(隔月分配型)」の目論見書には、

『一般に、値動きの異なる複数の資産に分散投資を行うことで、運用効率(リスクあたりのリターン)が上昇し、価格変動リスクの低減とリターンの安定化が期待できます。さらに当ファンドでは、実質的に先物取引などを活用して純資産総額の3倍相当額の投資を行うことにより、効率運用を保ったまま、より高いリスク・リターンが期待できます。』とあります。

前半部分は、一般的な分散投資の説明で、後半部分が先物取引を活用したレバレッジ運用の説明です。

 

「運用効率を保ったまま、より高いリスク・リターン」とは、どういうことなのか、実際の運用成果を見てみましょう。

 

グローバル3倍3分法ファンド 設定来の基準価額の推移

一般的なバランスファンド(国際バランス成長型)と比べると、その特性がよく分かります。

変動の方向性は似通っていますが、「グローバル3倍3分法ファンド」のほうが、下げのあとの戻り局面での上昇力が強くなっています。
2018年10月の設定時期は、投資開始のタイミングとしてはよくなかったものの、2019年7月16日現在の基準価額は11,861円と、2割近く上昇しています。

 

総運用資産に対する各資産の比率は、先進各国の国債が3分の2を占め、残り3分の1が株式とREITです。先進国国債への投資比率が3分の2であれば、株式やREITが下落する局面でも債券部分がファンド全体の下落を抑える効果が期待できる一方で、運用期間を通した期待リターンも限定的になります。

国際バランス成長型は、債券への投資は50%以下のファンドがほとんどですが、「グローバル3倍3分法ファンド」は、上昇局面でより高いリターンとなっています。
債券への配分比率によってファンドのリスク・リターン特性が左右されますが、レバレッジ型バランスファンドは、一般的な常識を覆す可能性を秘めているかもしれません。

 

 

為替変動リスクが低減される


「グローバル3倍3分法ファンド」の海外国債先物取引では、買建額は為替変動の影響を受けません。影響を受けるのは買建額に対する評価損益分です。
ファンドが受ける為替の影響は、海外先進国株式、海外新興国株式、海外先進国REITへの投資分。加えて、海外国債先物取引の証拠金と評価損益部分です。

為替ヘッジ型では、ありませんが通常の国際バランスファンドに比べ、為替リスクは限定されていることになります。
 

これはファンド特性上、大きな特徴であると言えます。

 

マーケット全体がリスク回避行動をとる局面(リスクオフ)になると、リスク性資産から安全性資産への資金シフトが起きます。
資産別では、株式やREIT等のリスク性資産が売られ、高格付け債券(先進国の国債等)が買われます。この様な局面では、為替市場では円が買われ、円高・外貨安になります。
保有している外貨建ての債券の為替差損が価格の値上がりを消してしまい、資産分散効果が得られないことが起こり得るのです。
 

実際に、リーマンショック等、過去のリスクオフ局面では、十分に分散効果が効かず大きく値下がりしたバランスファンドも多くあります。

 

レバレッジ型バランスファンドは、先物取引を活用することで、為替変動の影響が限定的になることから、リスクオフ局面でも、資産分散効果を期待できるのではないでしょうか?

 


「ウルトラバランス世界株式」の投資対象と配分比率


新たに登場した「ウルトラバランス世界株式」は、どの資産にどれくらい投資するのでしょう。

 

投資する資産は、大きく分けて、株式、債券、金(ゴールド)の3種類です。

 

株式への投資は、世界株式ETFに80%。
金(ゴールド)への投資は、米国金先物取引に35%。
債券への投資は、米国の国債先物取引とフランスの国債先物取引にそれぞれ70%と、日本の国債先物取引に35%で合計175%。
3種類の資産を合わせると290%になります。

「グローバル3倍3分法ファンド」とは、投資対象や投資方法、配分比率が異なりますが、最も大きな違いは、REITと金(ゴールド)の部分でしょう。
 

 

ファンド特性は基準価額の推移(トラックレコード)で確認


ファンド選びに際しては、予め商品特性を確認しておきたいところです。


バランスファンドの商品特性は、どの資産にどう配分するかで決まります。その点については、レバレッジ型バランスファンドも同様です。
グローバル3倍3分法ファンド」と「ウルトラバランス世界株式」の特性の最も大きな違いは、REITと金(ゴールド)が、どれだけ基準価額に影響するかです。つまり、基準価額の推移を比較すればそれぞれの特性が分かります。


ウルトラバランス世界株式」の運用期間がある程度、経過したのち、両ファンドの基準価額の推移を比較して商品特性を確認してみたいと思います。

 

 

 

「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)

「グローバル3倍3分法ファンド(隔月分配型)

「ウルトラバランス世界株式」

出所:NTTデータ エービック

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