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3.6倍のレバレッジ!「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド」登場

インタビュー
配信元:NTTデータ エービック
投稿:
3.6倍のレバレッジ!「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド」登場

分散投資の新たな選択肢として、注目が高まっているレバレッジ型バランスファンドの新規設定が相次いでいます。
2019年11月5日には、「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」が設定・運用を開始しました。
当ファンドの特徴は、投資対象が米国の株式と債券の2種類というシンプルさに加えて3.6倍というレバレッジの高さです。
今回は、楽天投信投資顧問株式会社 運用戦略担当部長 竹林威志様に設定の経緯やファンドの特徴をおうかがいしました。

 

 

ーこれまでのレバレッジ型バランスファンドは、レバレッジが3倍相当ですが、「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド」は、3.6倍です。やはり先行するファンドとの差別化を目指した結果でしょうか?

 

いえいえ、3.6倍というレバレッジありきではありません。ファンドの特徴で、重要なのは株式と債券の基本配分割合です。

当ファンドは、株:1に対して債券:3の割合で配分することを基本としています。


これは、米国株式と残存年限5年~10年の米国債券に分散投資した場合、運用効率が最も高くなる割合を、過去のデータをもとに割り出した結果です。
長期的にみて、この1対3の割合が、株式と債券のリスクをバランスさせる心地よい割合だと考えています。

 

最近は、株式インデックスファンドに投資している方が増えています。

株式への投資配分を出来るだけ高い水準にして、株式のインデックスファンドに投資している方々にも魅力的な商品にしたいと考え、株式への投資比率をファンド資産の90%としました。


90%まで株式に投資して1対3の割合を維持すると、債券への投資は270%になります。
合計すると90%+270%=360%、つまり3.6倍ですね。

 

3.6倍のレバレッジというのは、株式にできるだけ多く配分した上で、効率的な運用を目指した結果とお考えください。

 

米国株式および当戦略のリスク・リターンの運用効率

 

 

ーどうしてもレバレッジに目がいってしまいますが、結果としての3.6倍であって、運用効率から算出された配分割合がポイントなのですね。
続いて、投資対象資産について教えて下さい。投資対象となるのは、米国の株式と債券の2種類と非常にシンプルですが、この2資産としたのはなぜですか?

 

誤解を恐れずに申し上げると、投資の基本は、株式と債券であると考えています。


今後、レバレッジバランスで様々な地域や資産を組み合わせたファンドを組成する可能性もありますが、最初の一歩として設定するファンドは、シンプルに米国の株式と債券でとなりました。

 

まず株式についてですが、地域別の長期間のデータをみると、米国株式が最も優れたトータルリターンとなっています。

 

 

理由は様々考えられます。

米国の企業経営者は、株主価値を重視する経営者が多いということ、また常にイノベーションが米国から起きて新しい価値を生みだしていることがあります。

そして、産学一体となった取り組み、実業の世界で得た知見が、学術的に体系化、理論化され実業に戻って新たなチャレンジをして、それがまた学術的に体系化されていく中で、株主価値が高められるという流れは、他の国や地域に比べ米国が一歩も二歩も進んでいるのではないかと思います。

 

それらの結果、企業の利益が増えて、株価が上昇するという良い連鎖が続いているのでしょう。

これらは、今後も変わらないのではないかと思われます。

 

株式が米国株式なので、そのリスクに引きあう資産は、自然と米国債券になります。

 

 

―投資対象がシンプルなのは、そのような背景があったのですね。
株式への投資は、ETFを通して行うのですね。

 

はい。90%の株式投資部分は、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」に投資します。


「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」は、米国株式市場の大型株から小型株までを網羅し、投資可能銘柄のほぼ100%となる約4,000銘柄で構成された時価総額加重平均型の株価指数である「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」への連動を目指して運用しています。

 

私共、楽天投信投資顧問は、ハイクオリティな商品をローコストで提供するというポリシーをもっております。
長期的な運用効率のためには、コストを抑えることも重要な要素であり、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」のコスト(管理報酬等)は、0.03%と、同種のETFの中でも最低水準のものを選択しました。

 

ちなみに資産形成を目的として、積立投資等で広くご活用頂いている楽天バンガードインデックスシリーズの「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が、投資しているのも「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」です。

 

 

―当ファンドの投資に適した運用スタイル(どんな人が、どんな目的で利用する?)を教えて下さい。

 

将来のための資産を形成しようと考えている方、また、余裕資金の運用先として既にある程度資産をお持ちの方、双方にご検討いただきたいファンドです。

 

特に、当ファンドは、長期投資を前提とした効率的な資産運用の実現という考えのもと設計されており、積立投資も含め、長期の資産形成に是非、お役立て頂きたいと考えております。

 

長期の運用期間中には、株式が大きく下落するような局面、過去の例でいうとリーマンショック時のようなこともあるかもしれません。長期運用といっても、短期的に大幅な資産下落があるとなかなか心穏やかではいられないものです。
そのような時に、例えば株式100%の運用に比べて、ダウンサイドリスク、つまり値下がり幅は、相対的に小さく抑えられることを期待していただけます。

 

 

【インタビュアーより】

レバレッジや先物取引と聞くと、イコール、ハイ・リスクのイメージが先に立ちますが、一度そのイメージをクリアにして考える必要がありそうです。
実質的な投資比率をみると株式への投資は、ファンド資産の90%です。つまり、投資金額以上に株式のリスクを取っているわけではありません。

実質的な投資比率を高めているのは、債券の先物取引です。レバレッジによって債券のリスクは高まりますが、同時に株式のリスクと引き合うことにより、ポートフォリオのリスクを小さくする効果を上手に活用したと考えたいところです。
楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」を買うと、もれなく購入額の270%の債券がついてくる・・・そんなイメージでしょうか。

 

 

楽天投信投資顧問の「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」特設サイト

 

 

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配信元:NTTデータ エービック

このコラムの著者

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NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)

投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。

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