『利益確定の解約で資金流出』 ~10月の資金増減状況から~

2019年10月の投資信託の概況が投資信託協会から発表されました。
公募株式投信(ETF除く)の設定額から解約額と償還額を差し引いた資金増減額は、1,339億円減となりました。
7月以来、3ヵ月ぶりの資金流出です。
10月は国内外ともに株式市場が堅調に推移したことから、利益を確定する投資家が多かったものと思われます。
資金流出上位3ファンドは、日本株インデックスファンドです。
【10月資金流出額上位10ファンド】
ファンド名 | 運用会社 | 分類 | 資金流出額 (百万円) |
日経225ノーロードオープン | AM-One | 日経225連動型 | 26,301 |
インデックスファンド225 | 日興 | 日経225連動型 | 16,116 |
MHAM株式インデックスファンド225 | AM-One | 日経225連動型 | 15,042 |
グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型) | 日興 | グローバル株式型(無ヘッジ) | 14,127 |
ひふみプラス | レオス | 国内株式・フリー型 | 13,627 |
グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型) | 日興 | グローバル株式型(無ヘッジ) | 13,093 |
フューチャー・バイオテック | 三井住友DS | グローバル株式型(無ヘッジ) | 12,952 |
ブル3倍日本株ポートフォリオⅤ | 大和 | 国内株式ブル型 | 10,442 |
新興国ハイクオリティ成長株式ファンド(未来の世界(新興国)) | AM-One | エマージング株式型(全域) | 10,130 |
FWりそな円建債券アクティブファンド | りそな | 国内債券・一般型 | 9,481 |
「ひふみプラス」が、136億円の資金流出となっているのが気になるところです。
純資産残高が、約6,000億円となり、比較的短期志向の投資家なども、含まれているということでしょうか。
2018年11月からの過去1年間では、設定額 17兆5,953億円、解約と償還の合計額 17兆5,317億円と拮抗しています。
確定拠出年金やつみたてNISAを利用して、長期投資を前提に、定期的に購入する人は、確実に増加しているものと思われます。
しかし、それらの資金が投資信託全体の残高を押し上げるようになるには、もう少し時間がかかりそうです。
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配信元:NTTデータ エービック
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | 新興国ハイクオリティ成長株式ファンド(未来の世界(新興国)) | AM-One |
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2 | インデックスファンド225 | 日 興 |
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3 | MHAM株式インデックスファンド225 | AM-One |
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4 | FWりそな円建債券アクティブファンド | りそなAM |
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5 | 日経225ノーロードオープン | AM-One |
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6 | フューチャー・バイオテック | 三井住友DS |
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7 | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型) | 日 興 |
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8 | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型) | 日 興 |
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9 | ひふみプラス | レオス |
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このコラムの著者

NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)
投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。
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