サイバーセキュリティー 東京五輪に向けた重要課題
経済産業省によればサイバーセキュリティーとは、電子データの漏洩・改ざんなどや、期待されていたITシステムや制御システムなどの機能が果たされないといった不具合が生じないようにすること。即ち、コンピューターやWebサイト、サーバなどへの不正アクセスを防止し、情報の流出や改ざんを防ぐ対策のことをいう。
パソコンやスマートフォンをはじめとした情報端末だけでなく、自動車や白物家電などあらゆるものがネットワークに接続されるIoT(モノのインターネット)時代が到来し、それらに対するサイバーセキュリティーの確保は安心安全な国民生活や社会経済活動において重要な課題となっている。
今夏に開催される東京五輪に向けては電力会社や交通機関など重要インフラへのサイバー攻撃の増加が懸念されており、総務省は1月下旬に早急に取り組むべき対策について取りまとめた緊急提言を発表。具体策として、IoT機器のセキュリティー対策の拡充やサイバーセキュリティーに関する情報共有体制の強化などを挙げている。18年の平昌冬季五輪ではサイバー攻撃が原因とみられるシステム障害が発生しており、官民を挙げて対応できる体制を構築することが求められている。
テレワークも需要後押し
また、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて導入が活発化しているテレワーク(在宅勤務)でもサイバーセキュリティーの重要性は見逃せない。オフィスでは外部対策が講じられた社内ネットワークに接続するためサイバー攻撃に対する耐性がある一方、自宅は十分なセキュリティー対策をしていない場合が多く、攻撃者に隙を狙われて重要情報が盗まれてしまう可能性があるからだ。こうした面からもサイバーセキュリティーの需要は更に高まることが見込まれる。
セキュリティ関連ファンド
セキュリティ関連のファンドには、以下の8本がある。
❏iTrustセキュリティ(ピクテ)
❏ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし)(ピクテ)
❏ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジあり)(ピクテ)
❏サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)(三菱UFJ国際)
❏サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジあり)(三菱UFJ国際)
❏グローバル・セキュリティ株式ファンド(年1回決算型)(AM-One)
❏グローバル・セキュリティ株式ファンド(3ヵ月決算型)(AM-One)
❏セキュリティ関連日本株ファンド(セキュリティ・ジャパン)(日 興)
この中でiTrustセキュリティ(ピクテ)は、購入時手数料がかからないノーロード・ファンドで、信託報酬も最も低い。また、この1年のリターンも最も高くなっている。当ファンドではセキュリティ関連企業を、「暮らしの安心」「移動の安心」「情報の安心」といった、日常生活に欠かせない「安心」へのニーズに応える製品やサービスを提供する企業と定義しているが、「安心」のためにセキュリティ関連ファンドを保有することを検討みるのもいいのではないだろうか。
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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジあり) | 三菱UFJAM |
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2 | サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし) | 三菱UFJAM |
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3 | iTrustセキュリティ | ピクテ |
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4 | ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジなし) | ピクテ |
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5 | ピクテ・セキュリティ・ファンド(為替ヘッジあり) | ピクテ |
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6 | グローバル・セキュリティ株式ファンド(3ヵ月決算型) | AM-One |
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7 | グローバル・セキュリティ株式ファンド(年1回決算型) | AM-One |
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このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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