New Face紹介（2023年5月）

5月の世界株式は、米国のIT（情報技術）や小売など景気敏感銘柄の予想を上回る決算などを受けて上昇する場面も見られたものの、米債務上限問題を巡る不透明感に加え、中国景気の回復の鈍さが相場上昇に水を差す展開となりました。

一方で、地政学リスクなどを考慮した見直し論などにより、相対的に割安な国内株式は、海外投資家の継続的な買いや円安の進行なども支援材料となり、日経平均株価が1990年7月以来の高値を更新しました。

こうした中、5月の投資信託の新規設定（ETF除く）は、設定本数が前月から半減の8本となったものの、設定額は3倍弱の1,078億円（概算）となりました。

2023年5月　新規設定分類別比率

5月は日本株の上昇を背景に国内株式で運用するファンドが設定額1位、2位を占めました。設定額第1位は、スパークスアセットが約1年半ぶりに設定し、野村証券募集取扱の「スパ-クス・企業価値創造日本株ファンド」。「長期集中投資によるリターンの追求」「潜在価値の高い企業への選別投資」「企業価値向上を促す対話を重視」した観点から、短期的な収益は求めず、長期的な企業価値向上を追求することをコンセプトに運用を行います。

2番目に多かったのは、三井住友ＤＳアセットが設定した「アクセラレーション・ジャパン２０２３－０５（限定追加型・早期償還条項付）」。グローバルで競争力を有するコンテンツＩＰ（知的財産権）を保有・活用し、今後の成長が見込まれる企業の株式に投資します。販売会社はＳＭＢＣ日興証券1社。

【関連記事】

□New Face紹介（2023年4月）

□New Face紹介（2023年3月）

□New Face紹介（2023年2月）