New Face紹介(2024年1月)

1月の世界株式は、欧米の金融当局者から過度の利下げ期待をけん制する発言が相次いだほか、中国景気の先行き不透明感から、中旬にかけて弱含む場面も見られました。
しかし、米国景気が軟着陸に向かうとの見方に加え、欧米の好調な企業決算などを好感して、下旬にかけて先進国を中心に上昇基調となりました。特に国内株式の騰勢は目を引くものがあり、日経平均株価は約33年11ヵ月ぶりの高値をつける場面も見られました。
1月の新規設定ファンド(SMA・ETFを除く)は、設定本数が38本と前月から本数を減らしたものの高水準の設定が続いています。一方、今月は新NISAニーズを見込んだ自己設定ファンドが多かったため、設定額は前月比7割の910億円と一服感が見られました。
2024年1月 新規設定分類別比率
こうした中、設定額が最も多かったファンドは、野村証券取扱の単位型投信「野村ホールディングス社債/システマティック・グローバル・マクロ戦略ファンド2401(八重重ね)」。債券を満期まで保有し安定収益を目指す「持ち切り型」ファンドで、金利上昇から利回りの魅力も加わり、351億円の資金を集めています。次いで、好調な国内株式の動向を受けて、「フィデリティ・日本割安成長株投信(テンバガー・ハンター・ジャパン)」(大和証券取扱)が244億円の資金を集めました。
投信全体で見ると、1月の資金流入額は1兆2,491億円(SMA・ETFを除く)となっており、1月からスタートした新NISA(少額投資非課税制度)を追い風に16年ぶりの高水準を記録しています。人気は一部の海外インデックスファンドへの偏りが見られるものの、新NISAへの投資家の注目が伺われる月となりました。
※新NISA対象は2024年1月末時点
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配信元:NTTデータエービック
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NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)
投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。
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