New Face紹介(2023年12月)

12月の世界株式は、欧米での2024年の利下げ観測などを好感して強含むものの、中国の景気先行き懸念から、初旬には下落する場面も見られました。中旬に入り、米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備制度理事会(FRB)が3会合連続での政策金利据え置きを決定したほか、2024年の利下げ開始を示唆したことを背景に米長期金利が大幅に低下したことなどから株式市場は、反発しました。欧米金融当局から市場の早期利下げ観測をけん制する発言が上値を抑える場面も見られたものの、月間を通じて堅調に推移しました。
12月の投資信託(ETFを除く)の新規設定は、設定本数は48本と前月からほぼ倍増、設定額も3倍超の1,295億円(概算)と好調な設定状況が伺えます。
12月の設定額第1位は、野村証券取扱の「ティー・ロウ・プライスニュー・ホライズン・ファンド」。米国小型成長株のアクティブ運用に定評のあるティー・ロウ・プライス社が設定・運用するファンドで、(為替ヘッジあり)(為替ヘッジなし)の両コース合計で340億円(概算)超の資金を集めました。新NISA対象にも採用されており、インデックス運用隆盛のなかで、資産運用の選択肢としてアクティブ運用を加えることができるか注目されます。
2023年12月 新規設定分類別比率
2024年1月の新NISA導入を目前にして、12月設定48本のうち、成長投資枠39本、つみたて投資枠11本(両コース対応可含む)が対象ファンドとなっており、年6回決算型や投資初心者層に向けたバランス型ファンドの新規設定が続きました。
※新NISA対象は2023年12月末時点
※設定額100万円未満は0で表示
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配信元:NTTデータエービック
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NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)
投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。
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