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ラッキーカントリー、オーストラリアの投資環境について

レポート
配信元: ミンカブ・ジ・インフォノイド
投稿:2020/02/20 07:00
ラッキーカントリー、オーストラリアの投資環境について

オーストラリアの投資環境について

オーストリアに住む人々は、自国のことを"ラッキーカントリー"と称しています。その理由としては、住みやすい気候。周囲を海に囲まれており、隣接国と隔たれている為、他国とトラブルが起きにくい地理。移民を受け入れてきた国の為、多文化・多様性を受容する社会、等があるそうです。そのラッキーカントリーにも現在、森林火災、新型コロナウイルスという心配事があります。それぞれの投資環境への影響について、各運用会社のレポートを見ていきたいと思います。

 

森林火災の影響と復興に向けた政策について

アセットマネジメントOneでは、2月13日のレポートにて、オーストラリアの森林火災の投資環境への影響についてまとめています。2019年9月以降森林火災が多発し、現在でも燃え続けており、約12万平方キロメートル以上(日本の面積の3分の1弱)が焼けています。過去に起きた森林火災や洪水の際は、主に観光業や採掘業、農業が影響を受けた為、こうした産業を中心に、オーストラリア経済の下押し圧力になると考えています。RBA(オーストラリア準備銀行)の試算によれば、2019年10-12月期から2020年1-3月期にかけて、GDP成長率を0.2%程度押し下げるとしています。

 

こうした状況下、モリソン豪首相は、森林火災の打撃を受けた地域の復興の為、向こう2年間で20億豪ドルを支出すると発表しています。また、森林火災で大きな被害を受けたニューサウスウェールズ州政府は、道路や鉄道などのインフラ復旧に向け、今後2年間で10億豪ドルを充てると発表しています。被害規模が明らかになるにつれ、更なる支援策の発表に注目が集まっています。

 

レポートのまとめとして、今回の森林火災により、オーストラリア経済は下押し圧力を受けますが、降雨予報など森林火災が収束に向かう兆しがある中、政府の復興支援策が景気を下支えし、緩やかな回復ペースに回帰するとアセットマネジメントOneでは予想しています。

 

 

新型コロナウイルスの感染拡大と豪州経済への影響

レッグ・メイソン・アセット・マネジメントでは、2月3日のレポートにて、新型コロナウイルスのオーストラリア経済への影響についてまとめています。

 

新型コロナウイルス感染者の拡大がオーストラリアに与える短期的な影響としては、金融市場への心理的な悪影響と、中国からの旅行客数減少によってインバウンド消費が減速し、実体経済に直接的なマイナスの影響が及ぶことが懸念されています。

 

金融市場への影響については、2002年から2003年にかけて感染が拡大したSARSの経験では、オーストラリアの金融市場への悪影響は短期的かつ限定的に留まりました。豪ドル相場やオーストラリア株は、SARS拡大に伴う不透明感などから、一時的に弱含む局面は見られたものの、WHOがSARSの終息宣言を公表した2003年7月にかけて市場の回復が進みました。 インバウンド消費の減速については、少なくとも2020年3月頃までは中国からの団体旅行は禁止されている為、観光産業に悪影響が及ぶとみられています。外国人訪問者の年間インバウンド消費額は2019年9月時点で640億豪ドル(GDP比3.2%)に達しており、観光産業がオーストラリア経済に及ぼす影響度は近年増しつつあります。

 

もっとも、次の3つの背景から、新型コロナウイルスの感染拡大が長期化しなければ、悪影響は限定的に留まるものと考えられとしています。第一に、オーストラリアへの外国人訪問者の中でも、中国からの訪問者数は約15%を占めるに留まり、必ずしも中国人観光客の依存度は高くないことです。第二に、オーストラリアでのインバウンド消費の内訳を見ると、留学者の増加による教育関連支出が拡大しており、個人旅行関連支出は、インバウンド消費全体の約35%に留まっています。第三に、過去のSARSの経験から、新型ウィルスの感染が終息に向かう過程では、オーストラリアへの外国人訪問者数は回復に向かう可能性が残されています。SARSの新規感染が終息に向かった2003年6月以降は外国人訪問者数は急回復に転じた為です。

 

新型コロナウイルスの中国での感染被害の状況や周辺諸国への拡散の行方には引き続き注視が必要ですが、オーストラリアの実体経済への影響には冷静な評価が必要としています。

 

森林火災、新型コロナウイルスともに、終息に向かいさえすれば、経済は回復に転じると予想されています。ただ、被害が続く限りは、下押し圧力が掛かり続けることとなりますので、オーストラリアへの投資を検討する際には、被害状況を注意深く確認する必要がありそうです。

 

 

オーストラリア関連ファンドについて

オーストラリア市場に投資するファンドは多数存在します。レーティングが星5つのファンドとしては、

YMアセット・オーストラリア好配当資産ファンド(トリプル維新(リアルオージー))(ワイエムアセットマネジメント)

ダイワ・オーストラリア高配当株α(毎月分配型)通貨αコース(大和証券投資信託委託)

ノムラ・アジア・シリーズ(ノムラ・豪州・フォーカス)(野村アセットマネジメント)

 

レーティングが星4つのファンドとしては、

UBSオーストラリア債券オープン(年1回決算型)(UBSアセット・マネジメント)

UBSオーストラリア債券オープン(毎月分配型)(UBSアセット・マネジメント)

オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)(三井住友DSアセットマネジメント)

野村豪州債券ファンドBコース(野村アセットマネジメント)

野村豪州債券ファンドDコース(野村アセットマネジメント)

オーストラリア債券ファンド(毎月分配型)(毎月コアラ)(野村アセットマネジメント)

LM・豪州インカム資産ファンド(為替ヘッジあり)(年2回決算型)(レッグ・メイソン・アセット・マネジメント)

LM・豪州インカム資産ファンド(為替ヘッジあり)(毎月分配型)(レッグ・メイソン・アセット・マネジメント)

となり、高レーティングのファンドが多数存在します。

 

その他には、

オーストラリア株式ファンド(日興アセットマネジメント)

フィデリティ・オーストラリア配当株投信(フィデリティ投信)

ダイワ・オーストラリア高配当株ファンド(大和証券投資信託委託)

ニッセイ豪州ハイ・インカム株式ファンド(資産成長型)(ラッキー・カントリー(資産成長型))(ニッセイアセットマネジメント)

等があります。

 

 

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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド

このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)

資産運用のトレンド情報や、初心者が楽しく学べるお金の基本コラムなど、資産形成をするすべての人に向けた記事を提供します。

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