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みんかぶプレミアムとは1月の『「つみたてNISA」のタテヨコナナメ(9)』では、昨年1月~11月までの資金流入額と資金純流入額のランキングをお伝えした。(今回から「純資金流入額(設定額-解約額)」を「資金純流入額(設定額-解約額)」とする)
今回、12月末までのデータが入手できたので、もう一度見ておこう。
まず資金流入額(設定額)の大きかった「つみたてNISA」対象ファンドのランキングだ。これは、解約に伴う資金流出額を加味しないで、単純に年間の設定額の多い順に並べてみたものだ。
全ファンド設定額順 2021年1月~12月
単位:百万円
順位 | ファンド名 | 運用会社 | 設定額 | 解約額 | 純流出入額 |
1 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 三菱UFJ国際 | 665,545 | 130,949 | 534,596 |
2 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500) | SBI | 341,641 | 73,814 | 267,827 |
3 | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 三菱UFJ国際 | 301,510 | 37,820 | 263,690 |
4 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式)) | 楽 天 | 251,147 | 52,020 | 199,127 |
5 | ひふみプラス | レオス | 130,881 | 119,872 | 11,009 |
6 | ニッセイ日経225インデックスファンド | ニッセイ | 117,081 | 100,666 | 16,415 |
7 | eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 三菱UFJ国際 | 106,323 | 26,744 | 79,579 |
8 | <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | ニッセイ | 102,253 | 42,386 | 59,579 |
9 | eMAXIS日経225インデックス | 三菱UFJ国際 | 101,498 | 87,656 | 13,842 |
10 | 野村インデックスファンド・日経225(Funds-i日経225) | 野 村 | 88,767 | 75,429 | 13,338 |
(NTTデータ・エービック社調べを基に作成)
11月末までのランキングで比較すると、8位と9位が入れ替わっただけで、大きな変化はなかった。
次に資金純流入額(設定額-解約額)の多かったファンドをみてみよう。
全ファンド純流入額順 2021年1月~12月
単位:百万円
順位 | ファンド名 | 運用会社 | 設定額 | 解約額 | 純流出入額 |
1 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 三菱UFJ国際 | 665,545 | 130,949 | 534,596 |
2 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500) | SBI | 341,641 | 73,814 | 267,827 |
3 | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 三菱UFJ国際 | 301,510 | 37,820 | 263,690 |
4 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式)) | 楽 天 | 251,147 | 52,020 | 199,127 |
5 | eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 三菱UFJ国際 | 106,323 | 26,744 | 79,579 |
6 | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)) | 楽 天 | 73,312 | 13,064 | 60,248 |
7 | <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | ニッセイ | 102,253 | 42,386 | 59,867 |
8 | eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 三菱UFJ国際 | 68,573 | 11,156 | 57,417 |
9 | たわらノーロード先進国株式 | AM-One | 67,858 | 17,733 | 50,125 |
10 | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式) | SBI | 53,966 | 6,811 | 47,155 |
(NTTデータ・エービック社調べを基に作成)
こちらも大きな変化はないのだが、11月末のランキングで10位に入っていた「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」がトップ10から外れ、新たに「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)」が、10位にランクインした。
このファンドは、2021年6月29日に設定された新しいファンドである。そして、その設定日より前の2021年6月15日には「つみたてNISA」対象ファンドに追加されている。
まさに、「つみたてNISA」のために設定されたようなファンドに思えてしまう。実際はそうではないのかもしれないが。
そして、「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)」が資金純流入額の10位にランクインしたことで、資金純流入額の多いファンドの1位から10位までが、全て外国株式のインデックスに連動するファンドということになった。
連動する指数(インデックス)の内訳はバラバラだ。
米国株式指数に連動するタイプは4本で、そのうち2本はS&P500に連動するファンド、他の2本はCRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動するファンドだ。
CRSP USトータル・マーケット・インデックスという指数には、なじみのない方もいると思う。
「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」の交付目論見書には、「CRSP USトータル・マーケット・インデックスとは、米国株式市場の大型株から小型株までを対象とし、投資可能銘柄のほぼ100%をカバーした時価総額加重平均型の株価指数です。」と書かれている。
CRSP(The Center for Research in Security Prices)のサイトにあるFact Sheet(説明書のようなもの)によれば、約4,000銘柄で構成されているとのことだ。
まさに全米株式を網羅しているといってもいいのだろう。
その他の指数としては、全世界株式の指数に連動するファンドが3本ある。指数自体は3本とも異なるインデックスだが、そのうち1本は日本を除く指数となっている。
そして先進国の株式指数に連動するタイプは3本で、3ファンドともMSCIコクサイ・インデックスに連動するタイプだった。このMSCIコクサイ・インデックスは日本を含まないので、上位10ファンドのうち8ファンドの指数には、日本が含まれていないことになる。
そして、全世界株式に連動する指数も、先進国株式に連動する指数も、米国株の比率が高いことは覚えておいてもいいだろう。前者では60%弱、後者では実に70%以上が、米国株となっている。
米国株の上昇下落が、資金流入の多い「つみたてNISA」対象ファンドのパフォーマンスに大きく影響を与えることになる、といっても過言ではないだろう。
ただ、「つみたてNISA」は20年の長期に亘って積立投資を行う仕組みなので、投資を始めた初期の段階で、たとえ1度や2度、大幅な下落があっても気にすることはなく、安い価格でたくさん買える、くらいの気持ちで、でんと構えているのが良いだろう。
■ 「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021」
さて話は変わるが、先日、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021」の投票結果が発表された。
投資信託について事情通の方々が支持する投資信託を選ぶ、という趣旨で2007年に始まり、2021年は15回目にあたる。投資家目線で選ばれる投資信託ということであるが、投資信託についてブログを書いていらっしゃる方々ということは、かなり目の肥えた投資経験の豊富な方々ということができるのかもしれない。
その結果は以下の通りである。
(Facebook「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」2021年1月22日の記事をもとに、筆者が作成)
投資経験の豊富な方々による投票とはいえ、これから「つみたてNISA」を始めようとしている、まだ投資経験の浅い方々にとっても、この「Fund of the Year」は参考になるだろう。
というのも、今回の20位までのファンドのうち、「つみたてNISA」の対象ファンドは、実に16ファンドもランクインしている。その16ファンドのうち、3ファンドは「指定インデックス投資信託以外の投資信託」に分類されるもので、いわゆるアクティブファンドといわれるファンドである。
そして、なんといっても特筆すべきは、先に掲げた「つみたてNISA」対象ファンドの2021年資金純流入額ランキングの1位から10位までのファンドは全て、この「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021」の上位20位にランクインしていたという点である。
「つみたてNISA」対象ファンドの中で、資金純流入額が大きい、ということは、多くの投資家から支持されたということの表れであるが、それらのファンドが、目の肥えた投信ブロガーの皆さんからも支持されているファンドだ、ということは、これから「つみたてNISA」を始めようとしている方にとっても、参考になるものだろう。
昨年は、米国株式指数の上昇に加えて、1年を通じて円安局面だったこともあり、米国株を多く含む外国株式指数に連動するファンドは、大幅に上昇した。「つみたてNISA」対象ファンドの資金純流入額上位10ファンドも、軒並み30%以上の年間上昇率となっている。S&P500に連動する上位2ファンドにいたっては、44%以上の上昇だった。
壬寅の年である今年は、年初から内外の株式市況は波乱含みで、株価が上にも下にも大きく動いている。今後どのような動きになるかは、天のみぞ知るだが、まとまったお金のない積立投資家は、どんな相場展開となっても一喜一憂せず、粛々と積立投資を続けていくことが大切だろう。
次回は、「つみたてNISA」の取扱金融機関についてと、「つみたてNISA」対象ファンドの分配金について触れてみたいと思う。
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❑100円で資産運用⁉本音の投資信託⑳ 「つみたてNISA」のタテヨコナナメ(3)
配信元:NTTデータエービック
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング (1年) |
---|---|---|---|
1 |
ニッセイ
|
★ ★ ★ ★ ★ | |
2 |
SBI
|
★ ★ ★ ★ ★ | |
3 |
楽 天
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★ ★ ★ ★ ★ | |
4 |
三菱UFJAM
|
★ ★ ★ ★ | |
5 |
三菱UFJAM
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★ ★ ★ ★ | |
6 |
三菱UFJAM
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★ ★ ★ ★ | |
7 |
ニッセイ
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★ ★ ★ ★ | |
8 |
AM-One
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★ ★ ★ ★ | |
9 |
SBI
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★ ★ ★ ★ | |
10 |
野 村
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★ ★ ★ | |
11 |
三菱UFJAM
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★ ★ ★ | |
12 |
三菱UFJAM
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★ ★ ★ | |
13 |
楽 天
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★ ★ ★ | |
14 |
三菱UFJAM
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★ ★ | |
15 |
レオス
|
★ |
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みんかぶプレミアムとはファンド名 | 基準価額 (前日比) |
|
---|---|---|
1
位
|
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) |
33,133円
+222円
|
2
位
|
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)(世界のベスト) |
9,536円
0円
|
3
位
|
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) |
27,011円
+157円
|
4
位
|
netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし) |
38,283円
+536円
|
5
位
|
iFreeNEXT FANG+インデックス |
65,602円
+1,353円
|
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