長期投資のすすめ17~株式の配当~
前回は株式投資の3つの魅力である売却益・配当金・優待について学びました。今回は2つ目の魅力である配当について調べてみましょう。会社は事業を行い毎年の成績を決算という形で報告します。利益(利益剰余金)が残ると、その分け方を株主総会で決めます。別途積立金・利益準備金・配当があり、残った残高は来期に繰り越されていきます。配当がこの利益から出るということは、売上が巨大な上に事業で使った費用等から差し引かれた額を注視すればよさそうですが、会社の利益や売上は自社の事業以外にも外部要因で大きく変わります。
誰もが知っている大企業の業績が悪化したり、場合によっては倒産もします。債券のようにお金を貸したことへの対価とは全く違う性質があるのです。個別の会社を調べるには損益計算書と呼ばれる収支報告書などで調べましょう。
(出所:日本証券業協会)
配当の源泉になる「利益」が複数ありました。株式投資の3つ目の魅力である優待も、この利益から株主の手に渡ります。他にも貸借対照表やキャッシュフロー計算書が存在し、それぞれが繋がっています。会計の知識がないとここに書いてある内容をみて不安になってしまう人も多いのではないでしょうか。
債券のようにお金を貸す投資とは異なり、株式への投資は企業の持ち主になることです。株価は利益×期待値で変動でします。つまり利益が変わると株価が動き、自分の資産が大きく変動するのです。
株式はどこにあるの?
証券会社に口座を開くと株式市場に上場している株を購入して、会社の持ち主になることができます。日本に限らず世界中の企業から配当を得ることができますが、ものすごく沢山の会社が世界にはあります。この中から目当ての会社を探すのは非常に大変そうです。日本やアメリカやヨーロッパのデータがここにはありますが、他にも大きく成長している新興国にも購入できるのです。
次回はどこの国がいいのか探してみましょう。
(出所:野村資本市場研究所)
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❏長期投資のすすめ10~新興国投資の大きなリスク「為替」との付き合い方~
配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
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みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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