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運用成績をもとに「S&P500指数に勝つ」ファンドを探す ~マルチメディア関連株型編~

コラム
配信元: NTTデータエービック
投稿:2022/07/29 14:30
運用成績をもとに「S&P500指数に勝つ」ファンドを探す ~マルチメディア関連株型編~

S&P500指数に勝つマルチメディア関連株型ファンドを探す
過去10年の騰落率をもとにして、S&P500指数に勝つファンドを探すシリーズの3回目は国内株式・マルチメディア関連株型ファンドに注目します。

過去10年間の騰落率がS&P500指数を上回るファンドは、2022年5月末基準で24ファンドあります。その内、3ファンドが、国内株式・マルチメディア関連株型に分類されるファンドです。

​​情報エレクトロニクスファンド

マネックス・日本成長株ファンド(ザ・ファンド@マネックス)

フィデリティ・テクノロジー厳選株式ファンド(Jテック+)

今回は、過去10年間の騰落率でS&P500指数を上回った上記3ファンドについて、その商品性を確認します。

 

過去10年間の騰落率(2022年5月末基準)

ファンド名 運用会社 分類 騰落率(10年)
DIAM新興市場日本株ファンド AM-One 小型成長株型 926.95%
野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) 野 村 グローバル株式型(無ヘッジ) 664.51%
日本新興株オープン 日 興 小型成長株型 654.41%
SBI中小型成長株ファンドジェイネクスト(jnext) SBI 小型成長株型 648.82%
きらめきジャパン(きらめき) AM-One 国内株式・フリー型 619.54%
情報エレクトロニクスファンド 野 村 マルチメディア関連株型 615.16%
新成長株ファンド(グローイング・カバーズ) 明治安田 小型成長株型 589.05%
マネックス・日本成長株ファンド(ザ・ファンド@マネックス) AM-One マルチメディア関連株型 559.80%
日興中小型グロース・ファンド 日 興 小型成長株型 530.88%
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし) アライアンス 北米株式型(無ヘッジ) 529.88%
米国製造業株式ファンド(USルネサンス) BNYメロン 北米株式型(無ヘッジ) 520.27%
野村米国ブランド株投資(アジア通貨コース)年2回決算型 野 村 北米株式型(無ヘッジ) 505.16%
MHAM新興成長株オープン(J-フロンティア) AM-One 小型成長株型 501.74%
SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ(jrevive) SBI 小型成長株型 499.02%
UBS中国A株ファンド(年1回決算型)(桃源郷) UBS 中国・香港株式型 490.95%
新生・UTIインドファンド 新 生 インド株式型 486.21%
フィデリティ・テクノロジー厳選株式ファンド(Jテック+) フィデリティ マルチメディア関連株型 479.89%
大和住銀DC海外株式アクティブファンド 三井住友DS グローバル株式型(無ヘッジ) 479.70%
ジャパニーズ・ドリーム・オープン 三菱UFJ国際 小型成長株型 479.29%
野村日本ブランド株投資(アジア通貨コース)年2回決算型 野 村 国内株式・フリー型 469.37%
大和住銀DC外国株式ファンド 三井住友DS グローバル株式型(無ヘッジ) 468.94%
スーパー小型株ポートフォリオ 三井住友DS 小型成長株型 467.40%
新光小型株オープン(波物語) AM-One 小型成長株型 463.06%
米国NASDAQオープンBコース 野 村 北米株式型(無ヘッジ) 457.14%
上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(上場S&P500米国株) 日 興 北米株式型(無ヘッジ)ETF 456.03%

 

情報エレクトロニクスファンド

 [運用方針] わが国の金融商品取引所上場株式(これに準ずるものを含みます)のうち、電気機器、精密機器などエレクトロニクスに関連する企業群や情報ソフトサービス、通信など情報通信に関連する企業群の株式を主要投資対象とします。

[設定日] 1984年2月22日

 

マネックス・日本成長株ファンド(ザ・ファンド@マネックス)

[運用方針]  わが国の金融商品取引所に上場されている株式および店頭登録されている株式の中から、インターネット関連企業の株式を中心に投資を行い、信託財産の中・長期的な成長を目指します。

[設定日] 2000年7月26日

 

フィデリティ・テクノロジー厳選株式ファンド(Jテック+)

[運用方針] 技術進歩や技術改良につながる、またはこれらから恩恵を受ける可能性のある商品、サービス等の提供、利用あるいは開発に従事していると判断される企業(以下「テクノロジー関連企業」)の株式を中心に投資します。テクノロジー関連企業には、コンピュータ、半導体、電気機器、通信等の産業において製品またはサービスを開発、製造あるいは販売する企業が含まれます。

[設定日]  1999年11月19日

 

各ファンドの運用方針から、投資対象となる企業の業種として、電気・精密の比重が最も高いのが「情報エレクトロニクスファンド」で、次いで「フィデリティ・テクノロジー厳選株式ファンド(Jテック+)」。「マネックス・日本成長株ファンド(ザ・ファンド@マネックス)」は、電気・精密よりも情報通信関連の比重か高くなりことが読み取れます。

実際の組み入れ銘柄等は、下記にて確認できます。

【各ファンドの組入れ状況】

情報エレクトロニクスファンドの組入れ状況

マネックス・日本成長株ファンド(ザ・ファンド@マネックス)の組入れ状況

フィデリティ・テクノロジー厳選株式ファンド(Jテック+)の組入れ状況

 

2001年からの各年末基準の年間騰落率の推移です。(2022年は6月末基準の半年間)

同じカテゴリーのファンドなので、類似した結果となっていますが、「情報エレクトロニクスファンド」と「フィデリティ・テクノロジー厳選株式ファンド(Jテック+)」が類似性が高い一方で「マネックス・日本成長株ファンド(ザ・ファンド@マネックス)」は、他の2ファンドとは異なる結果となった年が散見されるといった状況になっています。

何れにしても、市場平均より上昇、下落の幅が大きいハイリスク・ハイリターン型のファンドといえます。マーケットを予測して、下落時を避けて上昇時を捉えられると良いのですが、そのタイミングは非常に難しいでしょう。従って、上昇・下落の時期をまたぐ長期投資が適してしると考えられます。また、タイミングの分散ができる積立投資も有効な手段となるでしょう。

以上のことからファンド選びは、長期保有を前提に運用実績と今後の継続性を重視したいところです。

 

3ファンドの中で、注目したいのは「情報エレクトロニクスファンド」です。

3ファンドとも20年以上の運用実績がある長寿ファンドですが、特に「情報エレクトロニクスファンド」の設定日は、1984年2月22日であり、38年以上の運用実績があります。

日本のバブル発生とその崩壊、ITバブルとその崩壊、リーマンショック等を経てきたファンドはそう多くありません。

ファンドの運用を開始した1984年といえば、インターネットや携帯電話が普及するはるか以前です。投資している電気・精密、情報通信関連の企業を取り巻く環境は大きく変貌を遂げました。その間、変化に対応して良好な運用実績を残していることから、今後の情報通信技術の変化・発展にも対応していくことが期待できるのではないでしょうか?

 

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配信元:NTTデータエービック

関連銘柄

順位 ファンド名 運用会社 レーティング(1年)
1 情報エレクトロニクスファンド 野 村
2 eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 三菱UFJAM
3 SBI・UTIインドファンド SBI
4 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) 野 村
5 野村日本ブランド株投資(アジア通貨コース)年2回決算型 野 村
6 しんきんS&P500インデックスファンド しんきん
7 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500) SBI
8 Smart-i S&P500インデックス りそなAM
9 米国NASDAQオープンBコース 野 村
10 野村米国ブランド株投資(アジア通貨コース)年2回決算型 野 村
11 ジャパニーズ・ドリーム・オープン 三菱UFJAM
12 アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし) アライアンス
13 大和住銀DC外国株式ファンド 三井住友DS
14 大和住銀DC海外株式アクティブファンド 三井住友DS
15 米国製造業株式ファンド(USルネサンス) BNYメロン
16 SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ(jrevive) SBI
17 日興中小型グロース・ファンド 日 興
18 日本新興株オープン 日 興
19 フィデリティ・テクノロジー厳選株式ファンド(Jテック+) フィデリティ
20 DIAM新興市場日本株ファンド AM-One
21 新光小型株オープン(波物語) AM-One
22 UBS中国A株ファンド(年1回決算型)(桃源郷) UBS
23 SBI中小型成長株ファンドジェイネクスト(jnext) SBI
24 新成長株ファンド(グローイング・カバーズ) 明治安田
25 マネックス・日本成長株ファンド(ザ・ファンド@マネックス) AM-One
26 MHAM新興成長株オープン(J-フロンティア) AM-One

このコラムの著者

NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)

投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。

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