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運用成績をもとに「S&P500指数に勝つ」ファンドを探す ~米国株式型編~

コラム
配信元:NTTデータエービック
投稿:
運用成績をもとに「S&P500指数に勝つ」ファンドを探す ~米国株式型編~

S&P500指数に勝つ米国株式型ファンドを探す

過去10年の騰落率をもとにして、S&P500指数に勝つファンドを探すシリーズの5回目は米国株式型ファンドに注目します。

過去10年間の騰落率がS&P500指数を上回るファンドは、2022年5月末基準で24ファンドあります。その内、4ファンドが、米国株式型に分類されるファンドです。

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)

米国製造業株式ファンド(USルネサンス)

野村米国ブランド株投資(アジア通貨コース)年2回決算型

米国NASDAQオープンBコース

 

今回は、上記4ファンドの内「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」と「米国製造業株式ファンド(USルネサンス)」の2ファンドについて、その商品性を確認します。

 

過去10年間の騰落率(2022年5月末基準)

ファンド名 運用会社 分類 騰落率(10年)
DIAM新興市場日本株ファンド AM-One 小型成長株型 926.95%
野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) 野 村 グローバル株式型(無ヘッジ) 664.51%
日本新興株オープン 日 興 小型成長株型 654.41%
SBI中小型成長株ファンドジェイネクスト(jnext) SBI 小型成長株型 648.82%
きらめきジャパン(きらめき) AM-One 国内株式・フリー型 619.54%
情報エレクトロニクスファンド 野 村 マルチメディア関連株型 615.16%
新成長株ファンド(グローイング・カバーズ) 明治安田 小型成長株型 589.05%
マネックス・日本成長株ファンド(ザ・ファンド@マネックス) AM-One マルチメディア関連株型 559.80%
日興中小型グロース・ファンド 日 興 小型成長株型 530.88%
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし) アライアンス 北米株式型(無ヘッジ) 529.88%
米国製造業株式ファンド(USルネサンス) BNYメロン 北米株式型(無ヘッジ) 520.27%
野村米国ブランド株投資(アジア通貨コース)年2回決算型 野 村 北米株式型(無ヘッジ) 505.16%
MHAM新興成長株オープン(J-フロンティア) AM-One 小型成長株型 501.74%
SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ(jrevive) SBI 小型成長株型 499.02%
UBS中国A株ファンド(年1回決算型)(桃源郷) UBS 中国・香港株式型 490.95%
新生・UTIインドファンド 新 生 インド株式型 486.21%
フィデリティ・テクノロジー厳選株式ファンド(Jテック+) フィデリティ マルチメディア関連株型 479.89%
大和住銀DC海外株式アクティブファンド 三井住友DS グローバル株式型(無ヘッジ) 479.70%
ジャパニーズ・ドリーム・オープン 三菱UFJ国際 小型成長株型 479.29%
野村日本ブランド株投資(アジア通貨コース)年2回決算型 野 村 国内株式・フリー型 469.37%
大和住銀DC外国株式ファンド 三井住友DS グローバル株式型(無ヘッジ) 468.94%
スーパー小型株ポートフォリオ 三井住友DS 小型成長株型 467.40%
新光小型株オープン(波物語) AM-One 小型成長株型 463.06%
米国NASDAQオープンBコース 野 村 北米株式型(無ヘッジ) 457.14%
上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(上場S&P500米国株) 日 興 北米株式型(無ヘッジ)ETF 456.03%

 

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)

[運用方針]

1. マザーファンド投資を通じて、成長の可能性が高いと判断される米国普通株式に投資を行い、信託財産の中長期的な安定成長を目標に積極的な運用を行います。

2. 企業のファンダメンタル分析と株価バリュエーションに基づく銘柄選択を基本としたアクティブ運用を行います。

3. 運用プロセスとして、グロース特性に基づきスクリーニングされた銘柄(約300銘柄)について、アナリストによる綿密なファンダメンタルズ・リサーチを参考に、アライアンス・バーンスタインの米国大型成長株運用チームは投資推奨銘柄(約100銘柄)に絞り込みます。

4. S&P500株価指数(配当金込み、円ベース)をベンチマークとします。

5. 実質外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行いません。

6. マザーファンドの運用の一部は、アライアンス・バーンスタインのグループ会社に委託します。

 

米国製造業株式ファンド(USルネサンス)

[運用方針]
1. マザーファンドへの投資を通じて、主として米国の製造業に関連した株式を実質的な投資対象とし、中長期的な信託財産の成長を図ることを目指して運用を行います。

2. ボトムアップ・アプローチにより、高い技術力を持つ企業、継続的に利益成長が期待される企業等の株式を発掘し、割安度等を考慮してポートフォリオを構築します。

3. 運用チームは、S&P500(大型)、S&P400(中型)、S&P600(小型)指数採用銘柄等のうち、製造業セクターに該当する銘柄群を抽出します。

4. 外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行いません。

5. 実質的な運用にあたっては、BNYメロン・グループ傘下の資産運用会社である「ニュートン・インベストメント・マネジメント・ノースアメリカ・エルエルシー」に委託します。

 

 

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信シリーズは、国内最大規模のファンド

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズのファンドです。

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」は、為替ヘッジの有無と決算頻度の異なる4つのファンドで構成されています。

各ファンドの2022年7月末の純資産総額は

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Aコース(為替ヘッジあり)  1,356億円

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)   6,809億円

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型          4,542億円

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型  1兆8,672億円

シリーズ合計では3兆1,381億円になります。

シリーズで最も残高が多い「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」は、国内公募ファンド(ETF除く)でも、トップの純資産総額となっています。

国内公募ファンド(ETF除く)で、純資産総額の2番目は、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」であり、この2ファンドが個人投資家の人気を二分しています。両ファンドの主要な販売チャネルを見ると、対面の証券会社、銀行で人気なのが「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型 」。一方、ネット証券チャネルで人気なのが「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」となっています。

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」とは、決算頻度と分配方針が異なるだけで運用面では同じですが、やはり分配金に対する潜在ニーズは、依然として高いようです。

Bコースは、2006年5月の設定ですが、Dコースは、2014年9月の設定なので、今回の騰落率比較では運用期間の関係で対象外となっています。

 

個人投資家に人気の2ファンドの月間騰落率を比較してみました。

比較した期間は、運用期間の短い「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が設定された2018年7月の翌月からです。

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」は、昨年、後半から値下がりの大きさが目立つようになったものの、期間を通してみると「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」よりも、値下がりを小さく抑えている月がほとんどです。

投資対象のマーケットが同じならインデクス型よりもアクティブ型の方が値動きが大きくなる(高リスク)と考えがちですが、一概には言えないようです。

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」の商品特性は、ベンチマークであるS&P500株価指数(配当金込み、円ベース)と類似した値動きながらも、銘柄選別の効果で、下落を抑制することで長期的にはベンチマークを上回る投資効果が期待できるファンドといえるでしょう。

昨年からは、ベンチマークに対して苦戦を強いられており、中長期の投資のタイミングとしても良い所に来ているのではないでしょうか。

 

 

ハイリスク・ハイリーン型の米国製造業株式ファンド(USルネサンス)

米国製造業株式ファンド(USルネサンス)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の月間騰落率の推移を比べてみました。

上昇、下落共に「米国製造業株式ファンド(USルネサンス)」の方がより大きくなっていることが確認できます。

ファンドの運用方針として、業種を製造業に絞っていることと小型株までをカバーしていることが、ハイリスク・ハイリーンの商品性に繋がっていると考えられます。

S&P500株価指数に勝つ運用を目指すには、下落時に慌てて売却するのではなく、中長期のスタンスで臨みたいものです。

 

 

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配信元:NTTデータエービック

関連銘柄

順位 ファンド名 運用会社 レーティング (1年)
1
野 村
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2
野 村
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野 村
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4
三菱UFJAM
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野 村
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6
野 村
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7
三菱UFJAM
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8
アライアンス
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9
アライアンス
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10
アライアンス
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11
アライアンス
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12
UBS
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13
三井住友DS
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14
三井住友DS
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BNYメロン
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SBI
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17
SBI
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18
日 興
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19
日 興
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フィデリティ
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AM-One
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22
AM-One
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SBI
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明治安田
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AM-One
26
AM-One

このコラムの著者

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NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)

投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。

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