『利益確定の解約で2か月連続の資金流出』 ~11月の資金増減状況から~

2019年11月の投資信託の概況が投資信託協会から発表されました。
公募株式投信(ETF除く)の設定額から解約額と償還額を差し引いた資金増減額は、3,819億円減となりました。
資金流出となったのは、2ヵ月連続です。
2ヵ月連続で資金流出となったのは、2017年9月、10月以来、約2年ぶりのことです。
設定額は10月に比べ増加したものの、解約額も過去1年では最高水準となりました。
11月の資金流出額の上位ファンドには、テーマ型のグローバル株式ファンドが多くなっており、10月より、さらに多くの投資家が利益確定に動いたものと考えられます。
順位 | ファンド名 | 運用会社 | 11月資金流入額 (百万円) |
11月末純資産総額 (百万円) |
1 | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型) | 日興 | -32,933 | 340,412 |
2 | ひふみプラス | レオス | -28,129 | 588,059 |
3 | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型) | 日興 | -27,692 | 384,077 |
4 | ロボット・テクノロジー関連株ファンド-ロボテック- | 大和 | -27,511 | 279,082 |
5 | フューチャー・バイオテック | 三井住友DS | -23,636 | 140,627 |
6 | インデックスファンド225 | 日興 | -14,942 | 209,153 |
7 | グローバル・フィンテック株式ファンド | 日興 | -13,606 | 181,384 |
8 | 日経225ノーロードオープン | AM-One | -13,558 | 150,642 |
9 | 野村インド株投資 | 野村 | -13,528 | 403,845 |
10 | GSグローバル・ビッグデータ投資戦略Bコース(為替ヘッジなし)(AIブレイン) | ゴールドマン・サックス | -13,211 | 187,651 |
日本株ファンドでは、「ひふみプラス」が、281億66百万円の資金流出となっています。
「ひふみ投信」と「ひふみプラス」の年初からの設定・解約の状況をみると、ともに3ヵ月連続で資金流出となっています。
「ひふみワールド」や「ひふみワールド+」に資金が流れているわけではないと思いますが、両ファンドともに、個人投資家に非常に人気の高いファンドだけに、今後の動向が注目されるところです。
【関連記事】
❏『利益確定の解約で資金流出』 ~10月の資金増減状況から~
❏『分配金総額は2006年以来の低水準』 ~9月の資金増減状況から~
配信元:NTTデータエービック
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | グローバル・フィンテック株式ファンド | 日 興 |
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2 | インデックスファンド225 | 日 興 |
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3 | GSグローバル・ビッグデータ投資戦略Bコース(為替ヘッジなし) | G S |
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4 | 野村インド株投資 | 野 村 |
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5 | 日経225ノーロードオープン | AM-One |
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6 | フューチャー・バイオテック | 三井住友DS |
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7 | ひふみワールド+ | レオス |
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8 | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型) | 日 興 |
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9 | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型) | 日 興 |
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10 | ロボット・テクノロジー関連株ファンド-ロボテック- | 大 和 |
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11 | ひふみ投信 | レオス |
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12 | ひふみプラス | レオス |
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13 | ひふみワールド | レオス |
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このコラムの著者

NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)
投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。
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