長期投資のすすめ19~世界の配当利回り~

前回は世界が長い時間をかけて成長し、株価もそれに合わせて上昇し続けていることを紹介しました。本日は株価(利益X期待値)の変動に加えてもう一つの大事な要素である配当利回りを国別にご紹介します。
(出所:リフィニティブ)
横軸を見るとインド・南アフリカ・ブラジル・メキシコなどは利益成長率が非常に高く、縦軸の配当利回りが3%近い国もあります。
株価の期待値はもちろん予測できませんが上記の一株当たり利益成長率が高く、長期間継続している国に投資ができると儲かりそうな気がします。
しかし、銘柄の上昇を当てるのができないように、国と株式市場の成長を先回りすることも非常に難しいのが実情です。全世界株に連動するインデックスファンドをコツコツと積み立てることでこれらの悩みから解放されるのではないかと考えられます。
また、単一国に投資をすると、外国債券と同じ課題に直面します。
為替リスク
日本と比べて利益成長率も配当利回りも高い国が沢山ありますが現地通貨建てでリターンが出ても、口座を見ると資産が増えていないこともあります。為替の影響です。
トルコリラ(オレンジ)、ブラジルレアル(紫)、メキシコペソ(緑)、インドネシアルピア(青)、南アフリカランド(赤)の対円レートはこちらです。1990年から2020年末までの長期間で比較してみましょう。
(出所:リフィニティブ)
見るも無残な対円レートです。配当利回りが3%あっても果たしてリターンが出るのか不安になりますね。この為替リスクを下げる方法としても全世界株への投資は効果を出すことができます。単一国通貨の影響も少なくなっていくので、次回は日本から投資できる全世界株式インデックスについて紹介します。
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❏長期投資のすすめ10~新興国投資の大きなリスク「為替」との付き合い方~
配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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