長期投資のすすめ20~全世界株(MSCI ACWI)~
前回は全世界株にコツコツ投資することで、無用なマーケット予測の手間を省き、単一国に投資すると直面する株価や為替の変動リスクを下げていく分散投資について紹介しました。では、今回はその全世界の中身を調べてみましょう。選定方法の詳細についてはふれませんが日本から投資信託を通じて購入する際に最も使われているMSCI ACWIを用いて確認します。
(出所:MSCI ACWI Index (JPY) 、msci.com)
MSCIという会社が出している指数で、ACWIはAll Country World Indexの略です。筆者と周りの人はアクウィーと読んでいましたが、オールカントリーという人もいるそうです。その名の通り全世界株ですね。
23の先進国と27の新興国で構成されており半分以上がアメリカになっています。
GDPとMSCI ACWIの比較
MSCIの円グラフと世界のGDPシェアを比較すると少し差があることが分かります。これは株式市場の時価総額が大きい国があったとしても、実際に我々が買い付けられないと資産運用の観点では意味がありません。先進国と異なり、新興国では外国人が株式を購入する際にハードルの高い国があるのです。
(出所:リフィニティブ)
日本よりもGDPシェアが大きい中国がMSCI ACWIでは組み入れ比率3位に留まっているいるのはその例としてよく取り上げられます。ここまできて不思議に思っている方もいるのではないでしょうか。日米で60%を超えているのであれば、もはや先進国株を買っているのと変わらないのではないか。次回は先進国株と比較を行います。
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❏長期投資のすすめ10~新興国投資の大きなリスク「為替」との付き合い方~
配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
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みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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