長期投資のすすめ27~先進国と新興国の経済成長とパフォーマンス~

前回までに新興国投資の中で大きなシェアを占める中国について紹介していきました。ここまでの振り返りとして、先進国と新興国の状況を確認していきましょう。
(出所:リフィニティブ)
先進国・新興国共に、経済成長率が回復していることがわかります。過去連載の復習になりますが、株価は企業が生み出す利益と期待値の掛け算です。落ち込んだ経済成長が戻るのであれば、そこで利益を出している企業も恩恵を受けられるはずです。コロナショックにより資本主義が瓦解して企業収益も失われるのであれば、企業の持ち主になり共に成長を享受する株式投資自体が難しい結果になってしまいますが、現実はしっかりと成長ルートに戻っています。
株価を確認すると、一次的には落ち込みますが、世界の成長と共に上昇していることが分かります。面グラフ(オレンジ)GDPの2021年以降は予測値ですが、折れ線グラフ(赤)株価と同じような推移を辿っています。株価を形成する要因の中で、企業が生み出す利益に分散して投資を続けることの重要性がよく分かるはずです。全世界株にコツコツと積立投資を続けると、資本主義と共に自分の資産を形成することが可能です。
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期待値と資産別パフォーマンス
株価を構成するもう一つの要素である期待値は、資産の最大の買い手である中央銀行の動向が大きなポイントになります。経済にショックが発生すると、お金を市場に流通させるために自らが資産を購入する量的金融緩和が行われました。バランスシートは増え続けているので、ここが縮小するタイミングを市場は注視しています。
(出所:リフィニティブ)
大規模な金融緩和が行われると、様々なマーケットにお金が流れ込みます。池に飛び込むクジラに例えられることもありますが、小さなマーケットに新たな資金が入ってくると大幅に上昇します。年初来から2021年10月26日までのパフォーマンスを確認しましょう。比較しやすいように全てドル建てのデータになります。
(出所:リフィニティブ)
原油など商品市場は債券市場に比べると、とても小さいマーケットで、大規模な金融緩和の影響を受けやすいです。グラフだと大幅に上昇している資産クラスもありますが、これは、お金が抜けていく際に同じ速度で下落することも意味します。連載で何回も出てきている先進国株と新興国株は似たようなリターンになっています。
全世界株に定時定額で積み立てていくのは、本連載おすすめのパターンとは異なりますが、上昇と下落のタイミングを見計らう方法についても次回で確認したいと思います。
【関連記事】
❏長期投資のすすめ24~下落局面の中国株、金融相場と業績相場~
❏長期投資のすすめ10~新興国投資の大きなリスク「為替」との付き合い方~
配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
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みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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